トルコ代表を率いるヴィンチェンツォ・モンテッラ監督が、7日のスペイン戦を振り返った。同日、トルコサッカー協会の公式サイトが伝えている。


 FIFAワールドカップ26欧州予選・グループEの第2節が7日に行われ、トルコ代表はスペイン代表と対戦した。しかし、初戦を勝利したなかで欧州王者に挑んだものの、6分に先制点を許したのを境に、MFミケル・メリーノにハットトリックを達成されるなど屈辱の6失点。攻撃面においても、MFアルダ・ギュレルを中心にいくつかのチャンスこそ作ったが、GKウナイ・シモンを攻略できずに無得点。0-6。実力差を見せつけられた。

 試合後、「我々の目標と信念は変わらない」と強調したモンテッラ監督は、「ワールドカップ出場のために、必要なことはなんでもする。スペインの実力は誰もが知っていたことだ。試合中に掴んだチャンスを活かせなかった一方、相手はそれを瞬時に活かしてきたことで、我々は自信を失ってしまった」と反省点を挙げつつ、「メンタル面で、すぐに立ち直る必要がある。普段、このチームがどのようなパフォーマンスを発揮しているかは、みんなも分かっているだろう。再び練習に取り組み、本来の実力を発揮するつもりだ。今夜の結果は、パフォーマンスに関する試験であり、我々のレベルを試すものだった。ときには、レベルアップするために、このような試合を経験する必要もある。
もちろん、とても残念に思っているけどね」とこの敗北を糧にすることを誓った。

 また、EURO2024で4大会ぶりに決勝トーナメントに進出するなど結果を残してきたことに触れた、同指揮官は「目標は常に成長することであり、(就任してからの)この2年間でそれを実証してきた。この試合の結果で、これまでの成長をすべて否定する必要はない。我々には成長を続け、向上心のある選手たちがいる」とした上で、「ワールドカップに到達したい。今夜、幼い頃からこのレベルで練習してきたチームと対戦できたことで、自分たちの欠点を改めて認識し、より一層努力し、向上することができる。簡単ではないことは承知だが、このチームは必ずワールドカップに出場する」と決意を述べている。

 2002年の日韓W杯以来となる本大会出場を目指しているトルコ代表。欧州王者相手の大敗が、痛感した実力差が、成長を加速させるものになるだろうか。残りの4試合に期待しよう。


【屈辱】6失点大敗のトルコ代表





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