スペイン紙『アス』は8日、10カ月後に控えるFIFAワールドカップ26における注目国を紹介した。

 カタールの地が“世界の中心”となった1カ月間から、まもなく3年。
いよいよ、出場国が従来の『32』から『48』へと増加する、FIFAワールドカップ26の開幕が近づいてきた。すでに、アジア最終予選を首位通過した日本代表のほか、前回王者のアルゼンチン代表などが出場権を獲得した一方で、欧州予選は『16』の切符を巡った争いの真っ只中で、10カ月後に控える本大会への盛り上がりも日に日に増している。

 そんななかでスペイン紙『アス』は、「2026年のワールドカップで最強になり得るチーム」と題した特集を組み、好調なチームをいくつか紹介した。最初に挙げたのは、アルゼンチン代表だ。玉座を防衛するという特権を得る“ラ・アルビセレステ”は、今年3月に出場権を獲得したほか、南米予選首位突破も確定させているが、5日のベネズエラ戦でも3-0と快勝。FWリオネル・メッシを筆頭に、FWフリアン・アルバレスやMFティアゴ・アルマダ、MFロドリゴ・デ・パウルらが素晴らしいパフォーマンスを見せていた。また、来年3月にはスペイン代表と対戦するフィナリッシマ2026を控えるなど、「夢のような1年を送っている」とすべてが順調だと指摘した。

 2チーム目として紹介されたのは、スペイン代表だ。ルイス・デ・ラ・フエンテ監督が率いるチームが、欧州予選・グループEの第1節ブルガリア戦を3-0で、第2節トルコ戦を6-0で勝利し、2連勝スタートで首位に立っていることを伝え、「北米でのワールドカップ出場に向けて順調に進んでいる」とコメント。前回のネーションズリーグとEURO2024を優勝したことが、同国史上2度目のW杯優勝に向けた期待値を高めているようだ。加えて、FWラミン・ヤマル、MFペドリ、FWニコ・ウィリアムズ、MFマルティン・ズビメンディ、CBディーン・ハウセンといった非常に高い才能を擁している、とも綴った。

 そして3つ目には、ロベルト・マルティネス監督が率いるポルトガル代表を挙げている。
現チームは、才能溢れる世代と、FWクリスティアーノ・ロナウドが共存している、と紹介。キャリア最後のW杯で栄光を手にすることを目指している“伝説の7”の下、MFヴィティーニャ、MFジョアン・ネヴェス、左SBヌーノ・メンデス、MFブルーノ・フェルナンデスといった選手たちが集っており、とくに前者3名は、所属クラブのパリ・サンジェルマンで2024-25シーズンに3冠を達成したため、勢いに乗っているとした。さらに今夏、ネーションズリーグの決勝戦でPK戦の末に、スペイン代表を破ったことで、「チームの自信はかなりの高さに達している」と併せて伝えている。

 そのほか、イングランド代表とノルウェー代表、カルロ・アンチェロッティ監督が就任したブラジル代表らについても、「輝かしい活躍をする可能性を秘めている」と見解を示した。

 アルゼンチン代表が玉座を防衛するのか、スペイン代表が“無敵艦隊”と称された先輩たちの再現に近づくのか、ポルトガル代表が英雄の花道を飾るのか、それとも第4の刺客が登場するのか。果たして来夏、“世界の中心”で黄金に輝くチームは、どこになるのだろうか。
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