FIFAワールドカップ26欧州予選・グループIの第6節が8日に行われ、イスラエル代表とイタリア代表が対戦した。

 イタリアは、5日に行われたエストニア代表との試合で5-0と完勝を収め、ジェンナーロ・ガットゥーゾ新監督の初陣を勝利で飾った。
それでも、イタリアの消化試合数が1つ少ないとはいえ、グループ首位のノルウェー代表との勝ち点差は「6」。今節の対戦相手イスラエルも、イタリアに勝ち点「3」差をつけて2位に位置しているだけに、勝負の一戦となる。

 中立地のハンガリーで行われた試合は4分、イスラエルの左CKという場面で、キッカーのマノル・ソロモンが蹴ったボールがそのままゴールネットを揺らしたかに思えたが、VARの結果、イタリアのGKジャンルイジ・ドンナルンマに対するファウルがあったとしてこの得点は取り消された。

 その後ボールを支配するイタリアだったが、16分、ダン・ビトンがボックス内の右からクロスを折り返すと、マヌエル・ロカテッリがクリアしたボールがゴールネットを揺らしてしまい、イスラエルが先制する。

 それでも本来の調子を徐々に取り戻していくイタリアは、何度か得点のチャンスを作る。そして40分、左サイドにいたニコロ・バレッラからのパスをマテオ・レテギが収めて落とすと、モイーズ・キーンがボックス手前から右足を一閃。低く、鋭いシュートがゴール下に突き刺さった。前半は1-1で終える。

 次の1点を奪いたいイタリアだったが、52分、ソロモンが巧みなドリブルでボックスに侵入すると、パスを受けたドル・ペレツが左足でゴール左上にシュートを決め、イスラエルが勝ち越す。

 その直後の54分にイタリアが追いついた。レテギが左サイドからのクロスをうまくボックス手前へ落とすと、またしてもキーンが右足で豪快なシュートを放ってゴールネットを揺らした。勢いに乗るイタリアは58分、敵陣深くでのスローインを、ボックス内にいたレテギが右足のアウトサイドでうまく折り返す。
そこに飛び込んだマテオ・ポリターノがスライディングしながら押し込み、イタリアが逆転に成功した。

 止まらないイタリアは81分、ダビデ・フラッテージがボックス左寄りで前方にパスを出すと、最後はジャコモ・ラスパドーリがゴール右隅に流し込み、イタリアに貴重な追加点をもたらした。

 だが87分、ロイ・レヴィヴォがボックス左からクロスを通すと、クリアしようとしたアレッサンドロ・バストーニのオウンゴールを誘い、イスラエルが1点差に迫る。さらに89分、FKの流れからペレツがヘディングでゴールを決めてイスラエルが追いつく。

 後半アディショナルタイム1分、サンドロ・トナーリが敵陣左サイドから中へボールを持ち運びボックス左手前から右足でシュート。グラウンダー性のシュートはゴール右隅に吸い込まれ、イタリアが勝ち越した。試合はこのまま終了。イタリアが5-4でなんとかイスラエルに勝利した。

 次節は10月11日に行われ、イスラエルはアウェイでノルウェー代表と、イタリアもアウェイでエストニア代表とそれぞれ対戦する予定だ。

【スコア】
イスラエル代表 4-5 イタリア代表

【得点者】
1-0 16分 マヌエル・ロカテッリ(オウンゴール/イタリア代表)
1-1 40分 モイーズ・キーン(イタリア代表)
2-1 52分 ドル・ペレツ(イスラエル代表)
2-2 54分 モイーズ・キーン(イタリア代表)
2-3 58分 マッテオ・ポリターノ(イタリア代表)
2-4 81分 ジャコモ・ラスパドーリ(イタリア代表)
3-4 87分 アレッサンドロ・バストーニ(オウンゴール/イタリア代表)
4-4 89分 ドル・ペレツ(イスラエル代表)
4-5 90+1分 サンドロ・トナーリ(イタリア代表)


【ハイライト動画】ガットゥーゾ新体制下で連勝 イタリアvsイスラエル


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