最初の強化試合となったのは、ワールドカップ開催国であるアメリカでの戦い。ホスト国のメキシコ代表、アメリカ代表との連戦を行った中、メキシコには0ー0のドロー、アメリカには0ー2での敗戦となり、結果を残すことができなかった。
主軸メンバーに多くのケガ人が出ていた中での活動となったが、チーム力の底上げや新たな戦術的オプションを試すなど、ワールドカップ本大会を見据えた活動となる中で、求めている結果は出なかったが、1シリーズ(活動)を無得点で終えたのは、森保一監督が率いてから初めての出来事となった。
2018年のロシアワールドカップ後に指揮官に就任した森保監督。2018年9月11日のコスタリカ代表戦が初陣となり、ちょうど7年が経過。アメリカ戦が通算97試合目の指揮となった。同一シリーズで勝利がなかったのは、第2次政権として初の活動となった2023年3月のウルグアイ代表戦(1ー1)、コロンビア代表戦(1ー2)以来だが、この時はゴールが生まれていた。
なお、2試合連続無得点はFIFAワールドカップ26 アジア最終予選で記録しており、今年3月のサウジアラビア代表戦(0ー0)、6月のオーストラリア代表戦(0ー1)以来。2019年12月のE-1 サッカー選手権の韓国代表戦(0ー1)、2020年10月のカメルーン代表戦(0ー0)も含め、3回目となる。
また、日本代表が同一シリーズで無得点に終わったのは2013年10月のセルビア代表戦(0-2)、ベラルーシ代表戦(0-1)以来となる12年ぶり。アルベルト・ザッケローニ監督が率いていた頃が最後に。ロシアワールドカップ前の、2018年5月30日のガーナ代表戦(0-2)、6月8日のスイス代表戦(0-2)も続けて無得点だが、ガーナ戦後にワールドカップメンバーを発表したこともあり、同一シリーズと見るかは微妙なところと言えるが、それでも7年ぶりの出来事となる。
様々なテストを行った中での結果。得点力という課題はメキシコ戦のゴールレスドローでも表れていたが、ワールドカップ優勝という目標を果たすためには、やはり大きな課題となりそうだ。
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