日本代表は9日、国際親善試合でアメリカ代表と対戦し、0-2で敗れた。この結果、9月のアメリカ遠征は1分け1敗の無得点で終えた。


 瀬古歩夢は6日のメキシコ代表戦で3バックの一角として先発フル出場。ベンチスタートとなったアメリカ戦では後半開始からピッチに立ち、左サイドバックとしてプレーした。「守備の部分に関してはうまく対応できたと思いますが、やっぱり攻撃の部分は難しかった。ああいう風に引かれた時に対して、どう関わったらいいのかっていうのは、正直難しかったです」と振り返った。

 FIFAワールドカップ26アジア最終予選で研ぎ澄ませてきた『3-4-2-1』システムで臨んだが、アメリカの激しいプレッシングを受け続け、劣勢の時間帯が続く。1点のビハインドで前半を終えると、瀬古を投入して布陣を4バックに変更する。4バックは右から望月ヘンリー海輝、関根大輝、荒木隼人、そして瀬古歩夢という並びとなった。瀬古にとって左サイドバックは本職ではないポジション。「練習で相手対策としてやっていたんですけど、しっかりやるのはスイスの時(グラスホッパー)に一度やった以来」だという。「守備に関してはしっかりとマンツーマンでハメて、あまりやらせていなかった」と一定の手応えは得たものの、64分に追加点を奪われ敗戦。「勝利できなかったことは残念でした」と悔やんだ。

 メキシコ戦のフル出場に加え、アメリカ戦では45分間出場と9月の2連戦では最も長くピッチに立った。
「守備の部分ではガツガツいけましたし、正直アジア予選よりやりやすかったというのはあります」と明かす。一方で無得点で勝利なしという結果については「強豪国に勝っていくためには、惜しいところまでは行けたとしても、結局点を取れなかったら勝てないスポーツ。もちろん後ろも点を取られたら勝てない。今日も2失点しましたけど、正直2点とも防げた失点だと思います。そこはもう一度、個人個人が見つめ直してやっていかないといけない」と気を引き締めた。
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