ファビアンスキは今年6月30日をもってウェストハムとの契約が満了を迎え、一度は退団が発表されていた。今シーズンに入っても新天地が決まらず、フリーの状態が続いていたものの、このタイミングでウェストハムが再契約を発表。イギリスメディア『BBC』によると、今月9日にイングランド人GKウェス・フォデリンガムがキプロスのアリス・リマソールへ完全移籍しており、第3GKが不在となっていたことで、ファビアンスキとの再契約が実現したようだ。
今回の決定を受けて、ファビアンスキはウェストハムを通してコメントを発表。ウェストハムへの再加入を喜んだだけでなく、このタイミングでチームに呼び戻されたことの意義についても言葉を発した。
「ここに戻って来ることができて、本当に、本当に、本当に嬉しい気持ちだ。なぜならば、このクラブ、そしてこのクラブに関わる人々は、僕にとって何よりも大きな大事な存在だからだ。皆に再会することができて、非常に心地良く、素晴らしい気分さ」
「僕は常に、そしてこれからも間違いなく、個人の目標よりもチームを優先する選手であり続ける。だからこそ、僕がチームに対して何をももたらすのかという点において、周囲の人たちは私を良い人間、チームにいるべき人間だと見てくれるのだと思う。そして、これは僕一人で得られる評価ではなく、チームがあって得られる評価なんだ」
「僕はサポート役として、このチームに高い基準を植え付けるために戻って来た。これまでに培って来た豊富な経験も活かせるはず。もちろん、これまで通りの仕事を続け、常に高いレベルを維持し続ける覚悟を持っているが、同時に、僕の役割は以前とは全く異なることを理解している」
ファビアンスキは1985年4月18日生まれの現在40歳。
その後加入したスウォンジーでは、4年間の在籍で公式戦通算150試合に出場。2018-19シーズンにウェストハムへ活躍の場を移してからも、正守護神として活躍を続け、一昨シーズンからはフランス代表GKアルフォンス・アレオラと定位置争いを繰り広げた。同シーズンには、出場こそなかったものの、カンファレンスリーグ(ECL)優勝も経験。ウェストハムではこれまでに公式戦通算216試合のゴールマウスを守っている。
今シーズンのウェストハムでは、今夏にレスターから加わったデンマーク代表GKマッズ・ハーマンセンがプレミアリーグ全3試合でゴールマウスを託されており、8月26日に行われたカラバオ・カップ(EFLカップ)2回戦のウルヴァーハンプトン戦(●0-2)ではアレオラが出場した。ファビアンスキは両選手とともにGKチームを構成する。
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