初めての選抜メンバー入りを果たした理由について、“特別なことはしていない”と話してくれたのは、SKE48・9期生の荒野姫楓だ。3月18日(水)に発売されたSKE48の36thシングル『サンダルだぜ』で、デビュー7年を経て初めて選抜メンバーに選ばれた。
■活動7年、待望の初選抜メンバー入り
──少し前から「そろそろ荒野さんが選抜に入るんじゃないか」と予想していたんですが、『サンダルだぜ』の選抜メンバーのなかに荒野さんの名前があって、すごく嬉しかったです。自分自身では、選抜に入れそうな兆しを感じていましたか。荒野姫楓(以下、荒野):ありがとうございます! 最近、ファンの方の「ひめたんを選抜に!」という声がすごく大きくなっていたのを感じていました。33rdシングルの『告白心拍数』あたりから、「次はきっとひめたんだよ」「選抜入り、楽しみにしてるね」と言ってもらえることが増えてきたんです。とはいえ、私が望んだからといって必ず選抜に入れるわけじゃないから、そのときは「うん、待っててね!」「がんばるね!」としか言えなくて。『サンダルだぜ』でみんなの夢を叶えられて良かったです。
──前作である35thシングルの『Karma』では、劇場盤CDに収録の楽曲『隣の人は?』を歌う“一芸選抜”の新ユニット「OneGem」に選ばれましたよね。それもあって、ファンの方の「そろそろ選抜入り」という声が盛り上がったのかも。『サンダルだぜ』の選抜に入ったときの心境は?
荒野:ただ「嬉しい!」だけじゃなく、思ったよりも複雑な思いがありました。すぐに選ばれるわけではなくて、自分でも驚くようなタイミングで名前が呼ばれる。「タイミングって、本当に自分ではコントロールできないものなんだ」と改めて実感しましたし、良い意味で、私はずっとSKE48に振り回されているというか(笑)。このグループに心を動かされ続けているなと感じましたね。
■「私自身が大きく変わったわけじゃない」
──荒野さんは9期生としてデビューして、あっという間に7年ですね。荒野:正直、9期生は選抜に入ることにすごく苦労している子が多い期なんです。
──だからこそ、ここに来ての荒野さん選抜入りは、同期のみなさんもすごく嬉しいと思うし、ファンの方を含めたみんなの期待が大きいんじゃないでしょうか。
荒野:なかなか選抜に入れなくて悩んでいた私ですが、最近は、大好きなロードバイクに関するお仕事を1人でさせていただく機会も増えています。そこでは、グループ内にいるときとはうって変わって、すごく褒めていただけるんですよ。自転車の現場ではいつも「ひめたん、すごいね!」とべた褒めしていただけるので、なんだか怖いくらい(笑)。
──ソロでのお仕事が増えてきて、周りの反応が急激に盛り上がってきた印象があるんですね。
荒野:ありがたいことなんですが、自分が認められている実感を得られない時期が長かったし、グループに加入してから今までで、私自身も何か大きく変わったわけじゃないと思うので……。まだ戸惑いも大きいです。チャンスもタイミングも、いろいろですね。
──お話を聞いていると、「荒野さんがずっと変わらずにいたからこそ、貫いてきた芯の部分が伝わって、今回の選抜入りという結果になった」と感じます。ロードバイクはもちろん、eスポーツなどの他のメンバーの趣味もスポンジのように吸収して、自分のものに再構築していくというのが、僕の荒野さんのイメージでした。それが今、開花した。
荒野:ありがとうございます。そんな風に言ってもらえて照れくさいです(笑)。
■「ファンの方の夏を象徴する1曲にしたい」
──選抜メンバーとしてのミュージックビデオの撮影は、チーム楽曲とは違う意気込みはありましたか。荒野:気持ちとしては、これまでのMV撮影と変わりませんでした。そんな風に身構えすぎず、リラックスして撮影に臨めたのは、7年間アイドルをしてきた経験の積み重ねがあるからだと思います。これまでのMV撮影はカップリング曲だけだったけど、最初の頃は緊張して毎回のように振り付けを間違えてしまった……、なんて思い出もあります(笑)。今回は、振りも表情も自分なりに「良いな」と思える映像をたくさん撮っていただけて、これまで以上に長い時間MVに映れていると思います。
──MVのロケを見ると、荒野さんがすごく楽しんで挑んでいるのが伝わってきました。
荒野:今回の選抜メンバーが、仲の良い先輩や同期、後輩ばかりなんです。選抜復帰した倉島杏実さんやひなぴよ(青海ひな乃)とは特にめっちゃ仲良し。撮影のときもすごく良い雰囲気で臨めました。
──青海さんも9期生ですが、同じ選抜に同期がいるのは心強いものですか。
荒野:もうめちゃくちゃ嬉しくて! ずっと一緒に行動しています。ひなぴよも上手の立ち位置だから、練習も撮影も全部ずっと一緒にいるんです。ひなぴよとはMBTIも同じ「ENFP」でおふざけタイプ。ふたりで顔を見合わせてはよくニヤニヤしています。でも、お互いに撮影のときは一瞬で気持ちを切り替えて、ビシッと決められるプロ意識もある。そんなメリハリのある空気感もまた楽しいです。
──今回の『サンダルだぜ』はSKE48らしい夏の楽曲です。荒野さんはこの楽曲をどんな風に解釈して、どんな表現をしていこうと考えていたのでしょうか。
荒野:「夏が待ち遠しくてたまらない!」という気持ちが詰まった曲なので、ファンの方にとっての「夏」の象徴が『サンダルだぜ』であったらいいなと思います。私が選抜に入るのを待っていてくれたファンのみなさんへの恩返しの意味を込めて、36枚目のシングルの活動期間は、全力でめいっぱい活動していきたいです!
荒野姫楓(あらの・ひめか)
2002年、神奈川県生まれ。2018年に9期生としてSKE48に加入。
趣味のロードバイクを活かし、「JR東海 浜名湖サイクリング 公式アンバサダー」として活動している。
<写真・取材/安藤龍之介 文/むらたえりか>
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