きらびやかなネオンの裏側で、今、何が起きているのか──。ネットで拡散される噂の陰には、常識では測れない夜のリアルが潜んでいる。
遊び慣れた者だけが辿り着くディープな現場を徹底取材。危うさと魅力が交錯する「禁断の夜遊び」の最前線を暴く。

“アテンダー主導の飲み会”に潜入

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「若くて可愛いコと遊べる面白い飲み会があるよ」

そんな甘い言葉に誘われても、絶対に行ってはいけない夜遊び場がある。都内のマンションで密かに開催されている、“アテンダー主導の飲み会”だ。その実態を探るべく、記者が潜入した。

某日、夜22時。主催者から指定されたのは、都内某所の高層マンションの13階。エントランスとエレベーター前で二重のセキュリティになっている。ショートメールに書かれた部屋のインターホンを鳴らすと、真っ黒な上下の服にアクセサリーをつけた30代後半の男性が出迎えた。玄関で男から「入場料は一人1万8000円になります」と言われて払うと、中に通された。

薄暗いワンルームには…

ドアを開けると、薄暗い10畳ほどのワンルームが広がっていた。ガラスの長テーブルと黒いソファ。壁掛けテレビではK-POPのミュージックビデオが延々とループ再生されている。テーブルには冷えてもいない、ぬるい500㎖缶の発泡酒とチューハイ、お茶などの飲み物だけが無造作に並べられていた。


「え、これで1万8000円?」

さらに部屋を見渡すと誰もおらず、完全な貸し切り状態だ。

「どんなコがタイプ?」

主催者らしき男はアテンダーも兼務しているようで、2台のスマホを取り出し、そう聞いてきた。こちらが「飲み会に慣れてない感じの女性がいい」とリクエストすると、「OK、バンバン呼ぶから」と、LINEやカカオトークを使って次々と連絡を始める。その手際の良さは、まるでデリバリーを手配するかのようだった。

その後、別の男性客が入ってきた。30代半ばと20代後半の不動産業者という2人組、そして40代の中年。同じように彼らからも女性のリクエストを聞くと、アテンダーは「女性が緊張しないように楽しい雰囲気で飲んでて」と言い残して部屋を出ていった。

事情を知らされず放り込まれる女性たち

「順番にヤラれると思った…」20歳女子大生が震えた西麻布の密室。食事のつもりが“見知らぬ男たちの部屋”へ売られた恐怖の夜
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ほどなくして、女性たちが一人ずつ部屋に入ってくる。アテンダーに「部屋に入って仲良く飲んで」と指示されているが、明らかに戸惑っている。事情を知らされないまま放り込まれ、どう振る舞っていいかわからない様子だ。職業を聞くと、フリーター、大学生、美容師の卵、ネイリストなどバラバラだったが、全員20歳だった。記者の隣に座った山下美月似の大学2年生のユイさん(仮名)は緊張した表情で、不安そうにこう尋ねた。

「私の相手は……誰ですか?」

彼女の話を聞くと、パパ活アプリで、アテンダーの男とマッチングしたという。
そこで、「食事だけで1、最高で4まで出します」という条件を出されていて、今日がその約束日だったとか。

「マンションの前で待ち合わせをしたんですけど、隠れ家的なお店があるのかなと思ってついてきちゃったんです」

普段は大学に通いながら喫茶店でアルバイトをしている彼女。家庭の事情で奨学金も借りており、意を決してパパ活アプリに登録。その最初の相手がアテンダーの男。本人は1対1で食事をするつもりが、現場に着いて見知らぬ男女の飲み会だと知って戸惑っていた。

23時を過ぎると、アテンダーの男が私たちに近づいてきて、「このコ、連れ出しちゃってくださいよ」と小声で囁く。女性側には「この人がタクシー代をくれるから大丈夫、大丈夫」と声をかけて、半ば押し出される形で退室させられた。まるで商品を引き渡すかのような扱いだった。

警察には一切相談していない

エレベーターで1階に降り、マンションを出た瞬間、ユイさんは震える声で言った。

「あのテーブルに座っていた男の人たちに、順番にヤラれると思ってました……」

ユイさんとマンション前で別れを告げた後日、この飲み会に参加したことがあるフリーターのカナミさん(21歳)にも話を聞いた。彼女もユイさんと同じようにパパ活アプリでマッチング後、好条件を提示されたという。だが、一度目は“ただの顔合わせ”と言われてお金はもらえず、「次回は多めに払うから」と言われて呼び出されたのが、例の飲み会だったそう。

「まさか部屋にあんなに人がいるなんて思わなくて……、もう逃げられないって思いました」(カナミさん)

その日は「終電がなくなるから帰らせて!」と、アテンダーの男に言い続けて退出できたそうだが、もちろん約束のお金は1円も払われていない。
それでも彼女はパパ活の後ろめたさもあって、警察には一切相談していないという。

「会話は録音しろ」トラブルを防ぐ巧妙さ

「順番にヤラれると思った…」20歳女子大生が震えた西麻布の密室。食事のつもりが“見知らぬ男たちの部屋”へ売られた恐怖の夜
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どうやらこの会は数年前から定期的に開催され、男性客には「秘密の連れ出しラウンジ」のように認知されているようだ。記者が参加した際、不動産業者の男性(30代半ば)はこう耳打ちしてきた。

「ここ何度か来たことあるんですけど、マジで素人が多いから、きちんと金額を提示しなくても、うやむやのままにヤレるんですよ。だから結構、オイシイ思いができます」

同会は、参加者が新規の客を同伴すると入場料が無料になるシステムがある。この日、彼が連れてきた会社の後輩(28歳)が、連れ出す女性を吟味していた。リピーターを増やす仕組みまで整っている。ほかにも女性とのトラブル対策なのか、アテンダーから「男性側の会費の金額や、LINEの内容を女性に伝えるのは禁止」というルールも。

甘い誘いの裏には…

また、常連客に対しては「極力、連絡先を交換しない。女性との会話はすべて録音しておく」ことを推奨しているそうだ。これらの巧妙なルールによって、何かトラブルが起こっても被害が表面化せず、連日開催しても野放しになっている状況がありそうだ。

若くて可愛いコと遊べる――。そんな甘い誘いの裏には、組織的な犯罪に巻き込まれるリスクが存在する。
不同意性交が起きても不思議ではない状況なだけに、もし誘いを受けても、近づかないのが賢明だ。

※2026年5月19日号より

取材・文/週刊SPA!編集部 

―[遊び人だけが知っている[禁断の夜遊び]大捜査]―
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