SKE48が36枚目シングル『サンダルだぜ』を3月18日にリリースした。グループにとっては表題曲で久しぶりとなる王道を貫くサマーチューンに仕上がり、楽曲公開時には『令和のパレオはエメラルド』と早くも注目を集めた。
同曲のようにSKE48には『ごめんね、SUMMER』や『アイシテラブル!』、『意外にマンゴー』といった“夏曲”は多く存在するが、近年では明確に夏を歌った楽曲は無かった。

センターに立つのは表題曲で初センターとなる大村杏。ポジションの変更により若手メンバーたちがフロントを務めるなど、ミュージックビデオ(以下、MV)では見た目の変化が一層感じられる作品に仕上がった。今作のMVがいかにして制作されたのか、SPA!ではMV撮影現場に密着し、その際のフォトレポートをメンバーのコメントを交えてお届けする。

■夏はまだまだ先。雨に“祝福”(?)された極寒のロケ現場

『サンダルだぜ』のMV撮影が実施されたのは昨年末。本作は『夏を待ち望む気持ちを歌った爽やかでアップテンポな王道アイドルソング』であるが、現場は極寒の寒さとの闘い。当日の天気予報も『大雨のち雪』というコンディション。歌詞にある通り『素足で夏を待とうよ』と心底思えるぐらい太陽の存在が恋しくなる。だが、こうしてグループの転換点ともなるシングル表題曲のMVでも雨が降るなんて、SKE48は始まりから本当に雨に愛されている。もはや雨はSKE48の伝統、吉兆の証だ。

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そんなことを考えながらMVの撮影現場に向かうと、既に撮影が始まっていた。
なだらかな斜面と一面を白い壁で覆われたデザイン空間。天井には均等に四角い穴が空いており、土砂降りの雨が降り注いでいる。広大な空間にポツンと立っていたのは本作のヒロイン・大村杏だ。

初めてのセンター抜擢という大役。カメラの後ろから眺めていた筆者にも緊張感が伝わってくる。ソロシーンの撮影でカメラと並走しながらミニシャトルランを繰り返す。彼女の表情は元気いっぱいの笑顔に変わっており、どんな場面でも“アイドル”であることへの矜持を感じさせてくれた。

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大村杏
「見てください!このサンダル花柄なんですよ!」

撮影の合間に話を伺いにいくと、センターだけの特別仕様のサンダルを見せてくれた。

ーー初センター大抜擢おめでとうございます! アイテムに花がたくさん咲いていますね。

大村:サンダルと同じく、衣装にも髪飾りにも花がたくさん付いているんですよ!

ーー凍える寒さですけど、笑顔を絶やさない姿勢はさすがです。

大村:本当にもう嬉しくて! 32ndシングルの『愛のホログラム』から選抜メンバーに選んでいただいていますが、今まで表題曲の楽曲イメージ的にMVで一度も笑ったことがなかったんですね。なのでこの撮影ではずっと笑顔でいられるからとっても新鮮です! 笑うことは得意なので、この楽曲は自分を出しやすいなって思ってます!

ーー先ほど一人で何往復もシャトルランしてましたけど、あれはどんなイメージの撮影だったんですか?

大村:サンダルを履きたくてうずうずしてる、みたいな感じを表現しています。
どんどん夏に近づいて、わくわくしていく感じですね。

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大村杏
ーーソロシーンはやっぱり緊張しますか?

大村:結構緊張してます! でも、センターを経験された先輩方が「楽しんで!」って言ってくださるので、楽しむことを意識してます。プレッシャーもすごいですが、自分1人だけが映っているって本当に嬉しいことなので、楽しみながら臨んでます。やっぱり誰もが目指して立ちたいポジションなので、その役割を全うしたいと思います。

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大村杏
ーーリリースされてからのシングル期間はどんな風に過ごしたいですか?

大村:2026年最初のシングル曲ですし、これからもっと進化していく新しいSKE48を見せていきたいです。私が先頭になっていろんなメディアに取り上げていただいて、ちょっとでもSKE48の名前が広まればばいいなと思っています。

■「杏らしく堂々とセンターに立ってほしい」

センターというポジションは、グループ結成当初より長らく松井珠理奈が務め、彼女の卒業後はさまざまなメンバーがその重責を担ってきたが、3作連続でセンターを担当した現役メンバーは熊崎晴香だけだ。本作では最年長メンバーとして一歩引いた目線からMV撮影の様子を伺う。休憩中にメンバーに話しかけたり、ダンス指導の先生とのやり取りも率先して行うなど、年長者として、一番の経験者として現場が円滑に進む行動は、さすが6期生と頷く場面でもあった。

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熊崎晴香
ーー本当に寒すぎる現場ですね。熊崎さんとご一緒して雨が降ったのは初めてかもです。

熊崎:本当ですね。でも『心にFlower』は倉庫でマイナス気温の中での撮影だったので全然です。


ーーお腹出しながら格闘してましたよね。まだまだ序盤ですけど、撮影の方はいかがですか?

熊崎:すごく久しぶりに元気で明るい楽曲が来てくれてとても嬉しいです。カッコいいクール系な曲が多かったので、笑顔が溢れているのもいいですね。外でMVを撮るってSKE48らしいなって思ったし、ちゃんと雨が降るなんて(笑)

ーーそれだけSKE48にとって大事な一作になる予兆ですよね。本作のセンターは大村さんですね。

熊崎:初めてのセンターってどうしても緊張しちゃうので、「楽しんでね。今は今しかないからね」って言われても、本人にはなかなか難しいですよね。自分が初めてセンターを経験したときは、いろんな人の目線や、プレッシャーとか、そういうことを本当に考え過ぎなんじゃないかっていうぐらい考えてしまって……。『制服を着た名探偵』も『告白心拍数』も一番上の方の期だったり年長だったりしたので、いろいろ緊張とか、プレッシャーに追われてしまってたんですよね。でも、逆に先輩がいる中でセンターに立てるのは、周りが支えてくれるから安心して立てる環境が整ってる。佳穂ちゃんや、ひな乃のようにセンター経験者もいますから頼ってほしい。杏のパフォーマンスは好きなので、杏らしくそのまま堂々とセンターに立ってほしいなって。
思い切ってやれるから全力で楽しんでほしいですね。

ーーTeam Sで副リーダーになられてからは、俯瞰で物事を見られるようになりましたか?

熊崎:どうなんでしょう? できてるかなー? 自分も一番上の先輩になりましたから、そういうことは意識するようになったので、メンバーを助けながら、私は自分のポジションでいつでも輝ける存在でいたいので、どこにいても全力で頑張ります!

■初選抜と様変わりするポジション

束の間の休憩のあと、全体シーンの撮影のために選抜メンバーが勢揃いした。『サンダルだぜ』ではタイ・バンコクを拠点とするグローバルユニット「Quadlips」での活動を終え帰国した青海ひな乃と、表題曲には約1年ぶりの参加となる倉島杏実が選抜復帰。そして、荒野姫楓が初めて選抜メンバーに選ばれた。ロードバイク関連のSNS発信が実を結び個人仕事が激増。専門誌の編集部員抜擢や、大会へのゲストライダー出演、『ツール・ド・フランス2025』の中継にも参加するなど、アイドルの領域外からも注目を集める逸材に成長していた。選抜入りも時間の問題と、荒野のファンからは選抜メンバーへ押し上げるムーブメントも起こっていた。

撮影の休憩中、声をかけに来てくれた荒野にそのまま話を聞いた。

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荒野姫楓
ーー初選抜おめでとうございます! 資料でお名前を発見したとき、編集部で声出しちゃいました(笑)

荒野:そうだったんですか(笑)。33rdシングルの『告白心拍数』あたりから、「次はきっとひめたんだよ」「選抜入り、楽しみにしてるね」と言ってもらえることが増えてきていたので、みなさんとの夢を叶えられてよかったです。だけど、思ったよりも複雑な思いもあって……。タイミングって自分ではコントロールできないものなんだなって実感してます。

ーーでも、ロードバイクはもちろん料理もイラストも、メンバーの趣味にも興味を持つ荒野さんだからこそ、真剣に興味を持って取り組んできた結果が今回の選抜入りだと思いますよ。


荒野:ありがたいことに、周りのみなさんがすごく褒めてくれるんですよ。特にロードバイクのお仕事をさせていただいているときに感じるんですけど、自分が認められている実感をもてない時期が長かったし、正直まだ戸惑いもあります。チャンスもタイミングも、いろいろですね。

ーーここまで撮影を拝見させていただいて、リラックスして臨まれてる印象でした。

荒野:やっぱり同期のひなぴよ(青海ひな乃)と一緒なのがすごく嬉しくて、ずっと一緒にいます。仲のいい倉島さんとご一緒できているのも心強いです。あまり身構えすぎず、リラックスして撮影に臨めたのは、7年間アイドルをしてきた経験の積み重ねがあるからだと思います。私が選抜に入るのを待っていてくれたファンのみなさんへの恩返しの意味を込めて、36枚目のシングルの活動期間は、全力でめいっぱい活動していきたいです!

■センターだけじゃない。ポジション変更の決断

「本作ではこれまでのSKE48のイメージがガラリと変わります。まずは見ていただけると分かっていただけると思います」

SKE48の運営責任者である齊藤哲也氏から事前に言われていたが、全体撮影のシーンを見渡しながら多くの変化があった。久しぶりのサマーチューンは夏を先取りするワクワク感が、歌詞からも音楽からも伝わってくる。歌詞の主人公が「私」というのも、これから訪れる夏へ一緒に走り出してくれるような期待感もある。
その期待値を高めるのが大村と共にフロントポジションを務めることになった森本くるみと、河村優愛だ。

大村と同期の森本は、悪天候の中でもMV制作を進めるスタッフたちに感謝を述べる。

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森本くるみ
森本:たくさんのスタッフさんたちが、びしょ濡れになりながらいいMVを作ろうと思って、私たちに力を貸してくださっていて、感謝しかないです。本当にSKE48って愛されているグループなんだなって、すごく思いました。

ーー先ほどロケ現場でフォーメーションを見ていたら、森本さんたちがフロントにいてとてもびっくりしました!

森本:ありがとうございます。こうして、今回も表題曲の選抜に選んでいただいて、歌って踊らせていただけていることに、改めて感謝とその想いに応えたいという気持ちでいっぱいです。本当にすごい先輩方がたくさんいる中で、こうして同期の杏ちゃんがセンターの隣で初めてフロントのポジションに立たせていただけて気が引き締まります。

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森本くるみ
ーーフロントの3名でどんな見せ方をしたいとか、話し合ったりしたんですか?

森本:ちょうど昨日3人での撮影があって、最後にスタッフさんから私たちに任せてくれた想いを聞いて、それで感極まっちゃって。MV撮影もあるのに目を腫らしちゃうぐらい泣いて、手をつなぎながら「3人で頑張っていこうね」って励まし合いました。このシングルでも先輩方からいろんなことを学びながら、11期生と12期生で先陣を切るじゃないですけど、私たちらしく、明るい楽曲をファンの方に届けられるといいなって思ってます。

ーー素敵な光景ですね。

森本:これまで繋いでくださった先輩方はもちろん、ファンの方や、スタッフのみなさんにも、この子たちにこれからのSKE48を託していいんだ、、任せても大丈夫だなって思ってもらえるように頑張りたいです。今のSKE48を知ってもらえるきっかけになりたいし。名古屋を拠点に活動しているので、バンテリンドーム ナゴヤに立つ目標を、この子たちがいたら絶対叶えられるって思ってもらえるような存在になれるように、若手メンバーも気持ちを一つに頑張っていきたいなって思っています。

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伊藤虹々美
河村は同期の伊藤虹々美と一緒にインタビューに応えてくれた。

ーー先ほど立ち位置の微調整で、河村さん思いっきり雨粒に打たれてましたね。

河村:あっ、見てました?(笑)。天井が空いているので常に気になってたんですよ。天井があるところと境のところにいたら立ち位置が微妙にずれて雨に当たりに行っちゃってました(笑)

伊藤虹:見てた見てた! ビチャって足も浸かってたよね。

河村:“水も滴るいい河村”的な(笑)

ーー見ているだけなのにものすごく寒いですけど、お2人は大丈夫ですか?

河村:『Tick tack zack』の撮影も冬だったんですけど、あのときも水の上で撮ってて「寒い~」って思ってたんですけどそれ以上です。まさか超えてくる撮影があるなんて……。

伊藤虹:私は長野県出身なので寒さには強い自信があったんですけど、本当に耐えきれないぐらい寒いです!「恋落ちSKE48」の連載のときにジャージで撮影してもらったんですけど、普段はあんな感じで過ごしていたので平気だったんですけど、今は手足が出てるので余計に寒いです。

河村:私はあの撮影で学んだことがあって、靴下の中にカイロを入れて対策してます。

伊藤虹:貼るカイロ?

河村:ううん。普通の手に持つやつ。でも、こうやって同期がいてくれるのは心強いですよ。

伊藤虹:なんか今、こうやってみんなで過酷なことに挑んでいるって、めちゃくちゃ“アイドル”やってるなって実感してます。

ーーポジションもガラリと変化して、目立つ立ち位置になりましたけど、どんなアピールをしたいですか?

伊藤虹:今までもそうだったんですけど、最年少の選抜メンバーとして活動させてもらっています。さっきゆあにゃん(河村)が言った通り、3作目で明るい楽曲をいただけて、ずっと笑顔だし、振り付けも衣装もキャピキャピした可愛い系なので、フレッシュさを全開に頑張っていきたいです!

ーー河村さんはとにかく「歌番組に出たい!」ってあちこちで言って周ってますけど、『サンダルだぜ』は今まで以上に反響よさそうですよね。

河村:そうなんです。出たいんですよ! 以前イベントで『ミュージックステーション』のオープニング曲を流して登場したことがあったんですけど、今度はちゃんと呼ばれて披露したいです!

伊藤虹:私も歌番組に出たいって気持ちはめちゃくちゃあるので、絶対に出られるように、みんなで頑張っていきたいと思います!

【MV密着】SKE48『サンダルだぜ』、夏曲でまさかの極寒ロケ!? 現場で見た笑顔の理由(わけ)
【MV密着】SKE48『サンダルだぜ』、夏曲でまさかの極寒ロケ!? 現場で見た笑顔の理由(わけ)
インタビューを終えて撮影に戻っていった2人。カメラが回らないところでも振り付けの確認を黙々とやり続けていた。一番の後輩メンバーであるからこそ、先輩たちから技術を学び自分のモノにする。そんな気概を感じた。

■『パレオはエメラルド』じゃなくて、きっと……

本作は『令和版パレオはエメラルド』と言われているが、筆者の初見ではその翌年にリリースされた9thシングル『アイシテラブル!』のイメージがよぎった。メンバー毎に分かれた青、紫、ピンク、緑とグラデーションを描くカラフルな衣装とイメージが重なる。実際にメンバーからの反応がよかったと、井上瑠夏と伊藤実希は教えてくれた。

【MV密着】SKE48『サンダルだぜ』、夏曲でまさかの極寒ロケ!? 現場で見た笑顔の理由(わけ)
井上瑠夏
【MV密着】SKE48『サンダルだぜ』、夏曲でまさかの極寒ロケ!? 現場で見た笑顔の理由(わけ)
伊藤実希
ーー夏曲らしく爽やかさ全開の衣装ですよね!

井上:衣装さんが最初水色の衣装を見せてくれて、「今回は爽やかなんだなー」って思ってたら、今度は緑が出てきて、ピンク、紫ってどんどん見せてくれて、みんなで一回一回リアクションしてました。フィッティングは4人ずつだったので、名前が呼ばれるのをソワソワしながら待ってました!

伊藤実:スマホのカメラでめっちゃズームして、名前が見えないか確認してましたよね(笑)

井上:見られてたー(笑)

伊藤実:私、柄のある衣装初めて着るんですよ。短いスカートも初めてでワクワクしてます。初めてファンの方にMVを通して笑顔を届けられるのが新鮮です!

井上:曲も可愛いよねー。私たちも撮影直前までどんな曲でどんな衣装なのか知らされないことが多いんですけど、昨日教えていただいて、こんなに『ザ・アイドル』って感じの曲だと知れて本当に嬉しかったです。

ーー今回の『サンダルだぜ』ですが、お2人にはどんな印象ですか? 

伊藤実:私、初めてシングルで笑ってるんですよ。

井上:あらっ!

伊藤実:初選抜の『Tick tack zack』でキレッキレのダンスをして、『Karma』で略奪愛を歌ってね……。やっと、カラフルな衣装も着れて!

井上:そうだよねー!

伊藤実:仮歌の音源を聴きながら毎晩寝ていたんですけど、私としては初めていただいた『渚のイメージ』のワクワク感を思い出しました。明るくて、爽やかで、海を走ってる感じ。当時は自分たちの楽曲をいただけたことが嬉しくて、携帯持ちながらルンルンで、ずっと家の中歩いてたなぁとか、勝手に初心を思い出してました。

■王道の“シンメ”復活

サビの撮影が続くスタジオ。完成されたMVではさまざまなアングルで足早にカットが切り替わっていくが、実際はアングルごとに何度もサビの映像を収録しており、自然と耳にもサビのフレーズが残り、この頃になると鼻歌ができるまでは覚えられた。いろいろな場面で楽曲に触れる機会が重要かを、再認識する出来事であった。

「動きからすごくパッションを感じる」と同行したカメラマンが名前をあげたのは、本作で選抜復帰した青海ひな乃だった。タイで2年間生活をしていたから、南国の雰囲気を感じるという。そしてもう1人、「カメラを向けると絶対にレスをくれる」と感心していたメンバーが野村実代だった。ちょうど休憩に入った2人に話を伺った。

【MV密着】SKE48『サンダルだぜ』、夏曲でまさかの極寒ロケ!? 現場で見た笑顔の理由(わけ)
青海ひな乃
ーー今日ー緒に来たカメラマンがすごく褒めてましたよ。

青海:嬉しいですねー。気付いてもらえて。

野村:全然意識してなかったです。カメラ大好きなので無意識で見てたかも(笑)

ーーこのお2人の並び「愛を君に、愛を僕に」公演のときにインタビューさせてもらったときのことを思い出します。

野村:懐かしいですね。

青海:もう2年ぐらい前ですか?

野村:いやもっと前。4年前だよ。

青海:あら! 時が経つスピードは早いですね(笑)。もともと同じTeam Sで、ポジションも隣同士が多かったんですけど、今回も一緒に映る機会があるよね。

野村:レッスンのときに立ち位置が隣になって、顔を見合わせて「エモー!」って言い合ったよね。昔から私たちを見てくれているファンの方にはMVの見どころだと思います。ずっと一緒じゃないけど“シンメ”(シンメトリー)になるところが本当に多いので。

ーー野村さんは久しぶりの王道アイドルソングになると思います。見せ方とか変えてみようと思ったところはありますか?

野村:そうですねー。特に意識したことはなくて、自分は何でも似合うなって思いました。でも嬉しかったのは、ジャケット撮影のときにカメラマンさんが「脚を見せたい」って言ってくださって、私だけ立ってるんですよね。本当に嬉しかった。

青海:言われてたー。見せれるものは見せとかないと。私と(浅井)裕華さんは雲の上に座ってます。

ーー青海さんは久しぶりのMV撮影参加だと思うのですが、感覚的にはいかがでしょう?

青海:『好きになっちゃった』以来なんですよ。あのあと、カッコいい系の楽曲が続いていたみたいですが、また『サンダルだぜ』で可愛い楽曲をやらせていただいて、当時の感じがフラッシュバックで蘇ってきてます。あの頃はまだまだ後輩で、周りに先輩方もたくさんいたけど、いつの間にか後輩がすごく増えててフレッシュな空気感。20周年に向けてのスタートを一歩ずつ進んでいるんだなって感じています。
『サンダルだぜ』は若さもあるし、今まで刻んできたSKE48の歴史も感じられる、そんなMVに仕上がると思います。フレッシュさとエモさ。ここポイントですよ!

■「隣で同期が頑張っているから頑張れる」

撮影も大詰めとなりメンバーごとのリップシーン(表情を中心に撮影するカット)を撮影中。8期生コンビの倉島杏実と佐藤佳穂がインタビューに応じてくれた。今年加入10周年を迎える8期生は中堅メンバーとしてグループの屋台骨を支えている。

【MV密着】SKE48『サンダルだぜ』、夏曲でまさかの極寒ロケ!? 現場で見た笑顔の理由(わけ)
倉島杏実
ーー倉島さん、まずは「お帰りなさい」と言わせてください。

倉島:1年ぶりの選抜復帰で帰ってくることができました! 初選抜の『愛のホログラム』は7年ぐらい活動してきて初めて選抜メンバーに選ばれたので、すごく嬉しかったし本当に楽しかったんです。だから、選抜から外れた1年間は「もう一度あの場所に戻りたい!」という気持ちで活動してきたので、本当に今が楽しくて仕方がないです! 曲も笑顔いっぱいなので、おかげでずっとニコニコしてます。

佐藤:メンバーもずっと笑顔で踊りたいと言っていたし、ファンの方からも「笑顔のシングルが見たい」とずっと聞いていたんですよ。いつもお届けしている私たちの姿が映像に映っているので、喜んでもらえると思います。

倉島:「こういう楽曲を待ってました!」っていう曲調で、私自身も本当に嬉しかったんです!!

ーー倉島さんも“笑顔が初めて”のメンバーさんでしたね。

倉島:MVもここ最近は割とソロシーンがピックアップされる作りになっているので、初めてリップシーンやソロのカットの撮影ができて、すごく“選抜らしい”ことができてるって感じがします。表題曲のMVって、ほかのアイドルファンの方も気になって見てくれると思うんです。新規の方や久しぶりに見たという方にソロで顔がバンって映るのはすごく嬉しいです。

【MV密着】SKE48『サンダルだぜ』、夏曲でまさかの極寒ロケ!? 現場で見た笑顔の理由(わけ)
佐藤佳穂
ーーしかし、こうして8期生がいるという安心感もシングル曲がリリースされる度に増していますね。

佐藤:個人的には杏実ちゃんが選抜メンバーに復帰してくれたのがすごく嬉しいです。今日は体調不良で(坂本)真凛ちゃんは参加できていないんですけど、曲自体には8期生が5人。同期別に見たら参加メンバーが一番多い期なんですよね。それぞれがいろんな活動をして頑張っている8期生を見られる作品にもなると思うし、隣で同期が頑張っているので、私も頑張ろうと思いながら撮影に臨んでます。

ーー中堅に成長した8期生への期待の表れてすよね。MV撮影中もしっかり個性を出しているのでは?

佐藤:えっ、なんだろう? スカートの可動域を意識して踊ってることですね?

倉島:私もなんだけど(笑)

佐藤:どっちが勝ってるかな? 何かしらの見せ場をみんなやってると思うので、完成したMVを何度も見てチェックしてほしいですね。

ーー倉島さんはずっと激しいですよね(笑)。喜びが爆発してるというか。

倉島:そうですか!?(笑) でも頭を動かす振り付けも多いので、髪の毛から踊ってる感じ。躍動感のある髪の毛にも注目してほしいです。

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(左から)倉島杏実、佐藤佳穂

■先輩と後輩が一緒になって作る大切さ

すべての撮影が終了し、張り詰めた緊張感から解放されたメンバーたち。安堵感に浸っていた7期生の相川暖花、浅井裕華、太田彩夏の3人に『サンダルだぜ』MV撮影の総括をしてもらった。

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太田彩夏
ーーせっかく3人に集まってもらったので、今日の撮影の振り返りをお願いします。

太田:SKE48らしく最初から雨だったよね。

浅井:本当に。メンバーにめっちゃ雨女いるよね。=LOVEさんのようにはいかなかったねー。(※1)

相川:天井から光が降り注いでいるから綺麗なんだろうなって思ってたからね。逆にどんな映像になるのか楽しみ。

浅井:まぁ、曲では夏が来る前を歌ってるしね。

太田:あぁー、梅雨ってことね!

相川:そうゆうこと?

ーー確かに夏の前に梅雨はありますけど(笑)

太田:でも本当に久しぶりの夏曲で嬉しいです!イントロを聴いただけで走り出しそうな感じというか、曲のテンポからもワクワクするよね。

浅井:発売が3月なのに夏曲なんだって最初思ったんですけど、衣装のサンダルを見ただけで夏が楽しみになりますし、実際に夏が来たら歌うのもすごく楽しみです。

相川:春と夏の両方の季節に合うってすごいですよね。

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相川暖花
ーー今日みなさんに話を聞いていて、笑顔がたくさん溢れたMVになったと話していました。

相川:前作の『Karma』はカップリング曲もクールでカッコいい系で笑顔ないですからね。最近はそういう傾向だったから、久しぶりにみんな笑えてます。

太田:本当にみんな今日の撮影を楽しみにしていたんですよ。やっと笑えるって!

浅井:イントロから「バーンっ!」って入って、満面の笑顔で踊るところ、ファンの方たちもめっちゃ嬉しいと思う!

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浅井裕華
ーー初速がいいですよね。あと、センターの大村さんをはじめ、フロントメンバーが一新されましたね。

浅井:本当に久しぶりですよね。私たちの同期の小畑優奈ちゃんが『意外にマンゴー』でセンターに選ばれたけど、それ以来の感覚です。

太田:3人いっぺんにっていうのはなかったですよね。

相川:雰囲気が似てるのは『12月のカンガルー』なのかな?

浅井&太田:確かに!

浅井:後輩にとっても、先輩にとってもすごい刺激にもなるし、いい経験にもなる楽曲だなって思います。私的にはSKE48の未来を作っていくメンバーたちには、若さだったり、フレッシュさはすごい大事だと思うので、初めて私たちを見た人に「誰だこの子?」って気になってもらえるような子が前にいてくれてるのはすごく
嬉しいなと思います。

相川:もうね、あずあず(大村)がいいですからねぇー。可愛いし、スタイルもいいし、歌もダンスもうまいし、しっかりしていて、今日も率先して挨拶していて、引っ張ろうとしてくれてるのが本当に偉い。

太田:センターに立つことって、SKE48の先頭に立って走っているわけだから、グループを引っ張って守っていく責任感もあるし、表題曲だから相当なプレッシャーだと思うんですよ。でも、その姿を私たちに見せないのはあずあずの強さだと感じたし、これからを託せる存在だってすごく思いました。でも、一緒に作っていく楽曲だから、全然頼ってほしいし、私たちは先輩としてあずあずを支えたい。お互いに支え合って、いいシングルにしたいですね。

(※1 =LOVE『あの空はトリガー』とロケ地が同じ)

【MV密着】SKE48『サンダルだぜ』、夏曲でまさかの極寒ロケ!? 現場で見た笑顔の理由(わけ)
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(左から)野村実代、浅井裕華、青海ひな乃
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(左から)太田彩夏、井上瑠夏
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SKE48が久しぶりに送り出したサマーチューン。これからやってくる『夏』を待ち望む歌詞は、2年後に迫ったグループ結成20周年への期待感と重なる。『サンダルだぜ』は現在のSKE48のあり方に寄り添い、ともに駆け抜ける楽曲のように感じる。“あの頃”を超えるための夏が始まった。

<取材・文/安藤龍之介 撮影/上溝恭香>
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