嫌がらせしてきた相手をSNSで晒す人が増えている。さらにその恨みつらみを呪術で発散するというケースまで……。
一方で「復讐モノ」の漫画やドラマは日本中でヒットコンテンツになり、今や「復讐ブーム」とも言える現象が起こっているのだ。なぜ人は復讐するのか。復讐心にのまれた当事者たちを追った。

別れさせ屋の相場は150万~170万円

“別れさせ屋”が語る、夫婦や恋人を破局へ導く方法。「元妻をふ...の画像はこちら >>
調査員や工作員を使い、夫婦や恋人を破局へ導く「別れさせ屋」。依頼者の中には、ターゲットに対して強い復讐心を抱く人も少なくないという。創業19年を迎える「フリーダム」に、業界の実態を聞いた。

「最も多いのは、不倫関係にある女性からの依頼です。『ターゲットの男性を妻と離婚させてほしい』というもの。これは逆恨みからくる略奪婚を目的とした工作になりますが、純粋な復讐を目的とした相談もあります。すでに夫に愛想をつかして離婚を決めているけど、離婚後に夫が不倫相手と仲良く暮らすようになるのは許せないので、『不倫相手と別れさせてくれ』という依頼です」

依頼料は、稼働内容によって変わるものの、150万~170万円程度が相場だという。高額な費用を払って、どのような工作を仕掛けるのか。

「ターゲットの夫に魅力的な女性工作員を近づける、男性工作員が夫と友人関係を築いて離婚を促すなど、依頼者の身元が露見しない形で、離婚に至りやすい状況をつくるのが一般的です」

怒りを爆発させた状態で相談に来る人も多い

なかには、より直接的な手段を求める依頼者もいる。

「覚悟を決めている場合は、依頼者(不倫相手の女性)がターゲットとホテルに入る場面を撮影し、妻に送りつけることもあります。慰謝料を請求されるリスクはありますが、それでも妻に不倫の事実を突きつけたい。
復讐心から、そこまで行動する人もいる」

当然、職業倫理や公序良俗に反するため、犯罪行為に抵触する依頼は受けられない。ただ、怒りを爆発させた状態で相談に来る人も多く、過去には次のような例もあった。

「調理師免許を持つ男性から、『別れた妻をふぐ毒で殺害したい』と言われたことがあります。また、とある男性からはかなりの頻度で依頼や相談があったあと、別れた相手について『復縁できないなら刺そうと思う』と打ち明けられました。普通の精神状態なら考えつかないような話です」

実際に殺人事件へ発展したケースも…

“別れさせ屋”が語る、夫婦や恋人を破局へ導く方法。「元妻をふぐ毒で…」衝撃の相談が寄せられることも
復讐を依頼されるケースより、不倫相手との恋愛成就を頼まれるが「間接的に復讐になる場合のほうが多い」と語る
さらに、実際に殺人事件へ発展したケースもある。

「かなり社会的地位の高い男性から『どうしても妻と離婚したい』という相談を受けました。弊社ではお断りしたのですが、後日、警察から電話があり、その男性が妻を殺害したと知らされたんです」

愛憎が暴走する前にどこで踏みとどまるか。その判断が、最後に問われる。

※2026年11月4日号より

取材・文/週刊SPA!編集部

―[静かに広まる[復讐ブーム]の恐怖]―
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