交換トレードで巨人からソフトバンクに加入した秋広優人内野手(22)と、大江竜聖投手(26)が14日、みずほペイペイドーム内で入団会見を開いた。背番号52のユニホームに袖を通した秋広は、古巣・巨人との交流戦(6月10~12日、みずほペイペイ)で恩返しの活躍を誓った。

 秋広が新天地での決意を語った。「巨人に損したなと思わせるように頑張っていきたい」。会見後は西武戦の試合前練習に参加。フリー打撃では42スイングで5発のサク越えを放ち、一塁と左翼でノックを受けた。「5年目ですけどルーキーの気持ち」と、新しいチームメートへのあいさつ回りに懸命。最後まで試合を観戦すると「パワーピッチャーが多い印象」と、パ・リーグの戦いを分析した。

 身長202センチ、体重100キロの恵まれた体格。今季は出場5試合にとどまっているが、入団3年目の23年には打率2割7分3厘、10本塁打をマーク。潜在能力は誰もが認めるところだ。会見では三笠GMも「将来の大砲候補、レギュラー候補」と期待したが、自身はホームランへのこだわりはない。「そこまでホームランバッターでも昔からなかった。身長があるので、そう見られがちですけど、自分は率の方が自信があるのかなと思います」と、アベレージヒッターとの自己分析を明かした。

 練習を見守った小久保監督は「1日だけだから分からない。軽く振っていた印象」と評価を先延ばし。15日は筑後のファーム施設で打球速度などの測定を受けた後、1軍練習に合流する。「プロに入って育ててもらった球団なので感謝していますけど、試合になったら違うと思いますので、チャンスがあったら打ちたいなと思います」と、6月10日からの古巣3連戦に視線を向け、1日も早い出場選手登録を目指す。(島尾 浩一郎)

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