◆大相撲夏場所4日目(14日、東京・両国国技館)

 熱海市出身の東前頭12枚目・熱海富士(22)=伊勢ケ浜、飛龍高出=は西同10枚目・正代(33)=時津風=を寄り切りで下し、3勝1敗。前日の黒星を引きずらない会心の相撲を見せた。

焼津市出身の西同9枚目・翠富士(28)=伊勢ケ浜、飛龍高出=は西同8枚目・金峰山(27)=木瀬=の突き出しに屈し、4連敗となった。

 〇…熱海富士は冷静な攻めで元大関を退けた。最初は呼吸が合わず、2度目の立ち合い。小さく踏み込むと、左の上手は取れなかったが、出足は止めず、最後は左を深く差して寄り切った。前日は業師の東同11枚目・遠藤(追手風)相手に白星から一転、行司差し違えで初黒星を喫したが、ショックは引きずらず「勝てたんで良かったです」と少しだけホッとした表情を見せた。

 〇…翠富士はカザフスタンの巨漢、金峰山を相手に奮闘したが、初日は出なかった。立ち合いで右からたぐり、後まわしにも手がかかりかけたが、体重で61キロ上回る176キロを捕まえきれず。「突きをかわして後は流れ、というつもりでしたがダメっすね」と首を振った。5日目から巻き返しを狙う。

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