◆東都大学野球2部春季リーグ戦第4週第2日▽駒大9―0国士舘大(15日・大田スタジアム)

 駒大が国士舘大相手に快勝し、1勝1敗のタイに持ち込んだ。投手4人による完封リレー。

先発した最速150キロ右腕・伴場柑太(1年=啓新)は3回1/3を投げ、圧巻の7奪三振。緩急をつけた投球で相手打線を翻弄(ほんろう)した。

 何度も相手のバットが空を切った。力感のないフォームから繰り出される力強い直球に、決め球のチェンジアップ。奪った7つの三振は、すべて空振りだった。「初回からギアを上げた」。初回先頭から連続の2K。ストライク先行で丁寧に投げ、相手に得点を与えなかった。

 前回登板の悔しさがあった。4月29日、拓大3回戦(大田スタジアム)に先発登板すると、初回から長打を浴び、失点。その後は一度追いついたものの、タイブレークの末に惜敗し、勝ち点を逃した。「初回の入りが甘いと点にも絡んでしまう」。

反省と修正を重ね、臨んだ登板だった。

 「みかんのように愛される存在になってほしい」。名前「柑太」の由来をフレッシュな笑顔で語った右腕は、4月に大学生になったばかりの18歳。183センチ、73キロと細身だが、力強い速球を投げるパワーを持つ。部では“体重向上委員”に所属。さらに活躍する投手になるために、土台となる体作りに励んでいる。フレッシュな右腕が、勝ち点への望みをつないだ。(北村 優衣)

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