斎藤雅樹だけでなく、「11」には往年の大投手も多い。日本球界の最多勝はもちろん金田正一の400勝だが、巨人では47勝。
その別所。巨人に移籍した49年は「29」で、翌50年から退団まで「11」を付ける。52年に33勝を挙げ最多勝、MVP。55年には最優秀防御率、沢村賞。56年にも最多勝とMVPと多くのタイトルを獲得している。
別所の後「メリーちゃん」と呼ばれたアンダースロー・渡辺秀武が「11」を継ぐ。剛腕・別所とはイメージが異なるが、アンダースロー転向は3年目の66年。70年5月18日の広島戦(後楽園)ではノーヒットノーランを達成した。在籍した72年までの7年で6度の2ケタ勝利を挙げ、堀内恒夫、高橋一三と並んでV9時代の主力として活躍した。
また続く高橋善正は東映時代の71年8月21日、西鉄相手に完全試合を成し遂げているが、この時の番号は「18」。