◆米大リーグ ドジャース19―2アスレチックス(15日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が15日(日本時間16日)、本拠地・アスレチックス戦に「1番・DH」でフル出場し、今季初の2打席連続本塁打を放ち6打点をマークした。自らのボブルヘッドデーでは3戦連発の役者ぶりで、15本塁打は両リーグトップタイとなった。
本拠地に集まった5万1272人のファンが総立ちになった。“主演”大谷の大暴れに、ドジャースタジアムは地鳴りのような歓声に包まれた。昨季の「50―50」(50発&50盗塁)を記念したボブルヘッドデーで圧巻の2打席連続弾。14、15号でジャッジ(ヤンキース)、シュワバー(フィリーズ)の両リーグトップに一気に並んだ。17点差の大勝に貢献し「こうやってお客さんが入ってくれた中で勝てるのは選手にとってもうれしいこと」と納得だった。
圧巻だった。2打席目に飛距離343フィート(約105メートル)であとひと伸び足りず右犠飛に終わったのは連発の予兆。5点リードの3回1死一、二塁の3打席目にまずは左中間へ2戦連発の14号3ランを放ち、三塁へ向かう途中には珍しくスタンドへ向けて右手を突き上げた。「あの段階ではまだ試合はわからなかったので、突き放すのにいいホームランだったと思っています」。11点リードとなった4回1死一塁でも集中力を切らすことなく中堅へ弾丸15号2ラン。
主役がストーリー通りの活躍をする。作り話のようにやってのけるのが大谷だ。自身のボブルヘッド人形が配布された昨年8月28日のオリオールズ戦では「打席より緊張しました」と振り返ったデコピンの始球式を成功させると、先頭打者本塁打。今年4月2日のブレーブス戦ではサヨナラ本塁打を放った。「たまたまだと思いますけど」と苦笑いだったが、ボブルヘッドデーは3戦連発。ド軍での4試合で打率4割3分8厘と無類の強さを誇っている。ロバーツ監督も「もっと必要だね。年間に4、5個では足りないよ。彼はボブルヘッドの日に本当に活躍するからね」とご機嫌。ボブルヘッドデーは8月27日、9月10日にも予定されている。
2戦3発で、5月は13戦8発と量産態勢。
チームは18安打19得点で大勝。昨年9月19日の敵地・マーリンズ戦以来となる3発目の期待もかかったが、6打席目には捕手・ペレダの前に豪快な空振り三振。それでも場内が盛り上がるのがスーパースターの証しだ。「終始いいオフェンスで素晴らしかった。いつでも、ボブルヘッドデーじゃなくても勝てるように頑張りたいと思います」と大谷。現地時間17日は昨年ロサンゼルス市が制定し、同日に本塁打を放った「大谷翔平の日」。