アマ球界の選手を紹介する「ドラフト報知」では、山村学園(埼玉)の横田蒼和内野手(3年)を取り上げる。180センチ、85キロの体格で身体能力は抜群。
グラウンドでの存在感が違う。左打ちの大型遊撃手として躍動する横田の姿は、将来性にあふれている。
埼玉の強豪・山村学園で、1年夏から3番を任された。「率を残しながら長打を打てるのが長所です」と横田。スカウトの評価も「スイングが強いうえ、コンタクト力が高い」で一致している。
重厚な体つきは、イメージとしては三塁手。それでも横田は、遊撃のポジションで勝負する覚悟を持つ。「上の世界で通用していくために、ショートで打力があるというところにこだわりがあります」。時には投手を務めるほど肩が強く、50メートル6秒1と動きも俊敏だ。
埼玉の高校生遊撃手は昨年、花咲徳栄の石塚裕惺(ゆうせい)がドラフト1位で巨人に入団した。「まだ全然足りていません。
山村学園は、まだ甲子園の出場経験がない。昨夏は、準決勝で花咲徳栄に敗れた。「入学してから4回、大会で花咲徳栄に負けている。この夏こそは倒して甲子園に行きたい」。昨年の石塚のように中心選手としてチームを聖地に導くことが、自身の評価にもつながってくる。(浜木 俊介)
◆横田 蒼和(よこた・そうわ)2007年10月24日、埼玉・東松山市生まれ。17歳。小学1年から野球を始め、中学では行田シニアでプレー。高校では1年春からベンチ入り。180センチ、85キロ。