◆春季北海道高校野球大会札幌地区予選 ▽Bブロック代表決定戦 北海2―0千歳(19日・札幌円山)

 春季全道大会2連覇中の北海が千歳を2―0で下し、5年連続で地区予選を突破。3番手でマウンドに上がった右腕・森健成(1年)が、完封リレーでの勝利に貢献した。

 4月に入学したばかりのルーキーが、上々の公式戦デビューだ。2回2安打無失点の投球に「緊張しました。所々ばらついたけど、要所でストレートで押すことが出来たのでよかった」と振り返った。

 最速142キロの直球が武器で、平川敦監督も「(長所は)キレのあるストレート」と評価する。2イニング目の7回には140キロ台を連発し、自己最速に迫る141キロも2球マーク。170センチ、73キロと大柄ではないが、1年生離れした力強い球でねじ伏せた。

 昨年、札幌東シニアのエースとして道内の主要タイトルを総なめにした。健大高崎(群馬)など道外強豪校からも誘いはあったが、「自分の生まれた地域の高校で甲子園に出て、日本一を目標にやってきた。小学校の時から北海高校に憧れていた」と、北の名門のユニホームに袖を通した。

 チーム内には24年のセンバツ甲子園を経験している松田収司(3年)、昨年から主戦として活躍する小野悠真(2年)、浅水結翔(3年)ら経験豊富な投手が多いが、「強い相手でも自分らしい投球で0に抑えたい」。1964年北海、95年東海大四に続く大会3連覇に向け、心強い新戦力が加わった。

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