◆JERAセ・リーグ 阪神5―2広島(17日・甲子園)
阪神は3点を追加した5回の攻撃を、今後への分岐点にしてもらいたい。1死二塁から森下、佐藤輝が連続四球。
16日まで5試合連続で2得点以下。特に森下には力みが見られた。これまで自分が打って勝つ試合が多かったからこそ、打てずに負ければ、余計に責任を感じただろう。成績とチーム状態の連動は主砲の宿命。そういう立場になったわけだが、攻撃は一人ではない。さらに殻を破るために気持ちの整理、普段通りに打席に立つことが大切だ。
冷静な攻撃を呼んだのは、4回の木浪の先制打。4試合ぶりに奪ったリードが打線の焦りを消した。やや投手寄りに立ち、手元で動く球が動き切る前に捉えた印象。個々のちょっとした工夫は大切であり、出番が減っていた木浪にとっても大きな一打。