オリオールズは17日(日本時間18日)、19年からチームの指揮を執っていたブランドン・ハイド監督(51)を解任したことを発表した。

 捕手のラッチマン、内野手のヘンダーソン、ホリデーら期待の若手を多くそろえてワールドシリーズ制覇への期待も高まっていた今季だが、開幕投手を務めたエフリンが早々に離脱するなど故障者が出たこともあって開幕から苦しい戦いが続いていたオリオールズ。

ここまで15勝28敗の借金13でア・リーグ東地区の最下位に沈んでいた。

 今季加入したばかりの菅野智之投手(35)は、ここまで9登板でチーム最多4勝(3敗)を挙げて、防御率3・08と孤軍奮闘。9日(同10日)の敵地・エンゼルス戦では5連敗を止めるなど、チームが苦しい時期に踏ん張り、15日(同16日)の本拠地・ツインズ戦の登板後には「毎日そのことを考えてますけど、みんな勝ちたいという気持ちを持っていると思う。こんなチームじゃないと僕を含めてみんな思っていると思うので、いつかこういう状況が好転すると考えるのではなくて、『きょうやるんだ!』という気持ちをみんな持つことが大事だと僕は思います。これに慣れてしまうのはよくない。いつかではなくて、きょう流れを変えるんだという気持ちを毎回持つことが大事だと思います。出来ると信じていますし、やらないといけないのでもう1回冷静になって、1人1人が役割を再確認して、またあした球場に来て、僕も次の登板に向けて調整したいと思います」と必死前を向いていたが、監督解任という劇薬を使わざるを得ないほどチーム状況は上向かなかった。

 ハイド監督の19年からの監督通算成績は421勝492敗。17~22年の6年間で4位2度、最下位(5位)4度と低迷していたチームを立て直し、23、24年には2年連続でポストシーズンに進出した。今季はすでにパイレーツ、ロッキーズも監督を解任。オリオールズの代行監督は、三塁ベースコーチを務めていたトニー・マンソリーノ氏が務める。

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