第78回カンヌ国際映画祭の監督週間出品作「見はらし世代」(秋公開、団塚唯我監督)で主演する俳優・黒崎煌代(こうだい)が19日、レッドカーペットを歩いた。欧米メディアは、同映画の関係者が、突風で倒れた高さ数メートルのヤシの木によって、頭部を負傷したと報じている。
通常、監督週間部門はレッドカーペットに登壇しないが、映画祭側から招待を受け、実現した。今作で映画初主演を務めた黒崎は「テンションも上がりましたね。大きい音やたくさんのカメラがあって、緊張するのかなと思っていたのですが、映画祭スタッフも歩く前にテンションを上げてくれて、3人でも『楽しもう!』と話していたので、実際に楽しむことができたと思います」と充実した様子だ。共演の女優の木竜麻衣は、小津安二郎監督作品で衣装を手がけた染織工芸家の浦野理一氏による振袖を身にまとって登場。「一瞬のことであっという間に時間が過ぎてしまったのですが、カーペットを歩いたあとに、団塚監督が小声で『映画作ってよかった』とおっしゃっていたので、私はそれが聞けて満足です」と語った。