嵐の二宮和也主演映画「8番出口」(川村元気監督、8月29日公開)がフランスで開催中の第78回カンヌ国際映画祭の「ミッドナイト・スクリーニング」部門に正式招待され、19日、二宮と小松菜奈がフォトコールに出席し、映画祭を振り返った。
公式上映から一夜明け、二宮はさりげなくストライプが入ったカジュアルなスーツスタイル、小松は光沢感のあるスタイリッシュな黒ジャケットでフォトコールに参加。
フォトコール後、二宮と小松はカンヌ現地を訪れた日本のマスコミ向けの取材会に出席。レッドカーペット、公式上映、フォトコール…と、初のカンヌ国際映画祭の公式行事を無事に終えた感想について聞かれると、二宮は「無事にカンヌで上映できた喜びと、その喜びが観客の皆さんの評価に直結して良かったです。カンヌ国際映画祭に正式招待されてから本日まで、いい思い出になったのでほっとしています」。小松は「深夜上映なのに2300人もの観客の皆さんが歓迎してくださり、楽しみに待っていてくれたのだなといううれしい気持ちと、やはりカンヌ国際映画祭という場で初上映することに、チームみんなで喜びを分かち合えた素晴らしい時間でした」と、喜びのコメント。
8分間も続いた感動のスタンディングオベーションについては二宮は「日本でもなかなか経験のできないことを海外で起こせたというのは、『8番出口』のもつ影響力。川村監督や平瀬さんをはじめ、スタッフの方たちが楽しそうにしていたのを見られたのは良かったです」と話した。
主演とは別に、脚本協力としても同作に参加している二宮は、公式上映を見た観客からの「ゲームをうまく映画化していて、新ジャンル系の地位を全世界で確立すると思う」「実際に通路に迷い込み、抜け出せなくなるような印象を観客に抱かせていた」「観客も一緒になって異変を探すような、映画を受動から能動の体験へと変えていた」などといった反応について「“楽しかった”と言ってもらえるのが一番うれしいですし、それが本質であってほしいと思います。もう一回見たいとか、あのシーンを見直したいとか、ストレートに感想を言ってもらえるように、脚本づくりから携わりました」と語った。
今回のカンヌ来訪では映画祭への参加だけでなく、街巡りもした二人。特に印象的だった8つのエピソードを4つずつ上げるなら?という質問に対しては、二宮が「僕は飛行機でパリへ向かっている途中、初めての航路で北極の上を通り、人生初の流氷を見たこと。次は、今回初めてカンヌに訪れて、“映画『浅田家!』をパリで観ました!”と街の方に言われたこと。あとは、やはり街並みです。
小松が「私はレッドカーペットです。毎年、この時期にニュースなどでカンヌ国際映画祭の模様は見ていたので、まさか私がそこに参加できるとは思ってもおらず、今回の件を聞いたときはまだ実感がわかなかったです。次は、リゾート地ならではの太陽や海。光が日本とは違うのか、写真を撮っても日本とは違う写り方になるなと感じました。かっこいい写真が撮影できます(笑)。あとは、弾丸でしたがカンヌの余韻を楽しめたこと。一日一日が濃く、夢のような時間を過ごせました。お仕事で観客の皆さんと一緒に映画を最初から最後まで見る機会はなかなかないので、反応が確認できてうれしかったです。上映前から歓声が起きるなんて日本にはない反応だと思うので、経験できて良かったです」と続けた。