◆プロアマ交流戦 巨人3軍1―3Honda(20日・ジャイアンツ球場)

 「右肘関節鏡視下遊離体摘出術」を受けていた巨人のオコエ瑠偉外野手が20日、3軍戦で実戦復帰した。

 「1番・左翼」でスタメン出場。

初回先頭の打席は遊ゴロ敵失、3回2死で迎えた2打席目は三ゴロだった。守備機会は1回のみだったが、軽快に動いた。復帰初戦は2打数無安打で、3回終了後に交代。約1か月ぶりの実戦となったオコエは「まずは三振をしないでバットに当てていくなかでの感覚を打席では意識していた。守備ではスローイングを意識してプレーした」と汗をぬぐった。

 開幕1軍スタートだった今季は11試合出場で打率1割3分3厘。4月18日に登録抹消されていた。右肘の状態は4月に入ってから急激に悪化していたという。スローイングだけではなく、スイング時にも痛みがあり、打撃にも大きく影響が出ていた。そのままプレーを続ける道も模索したが、今後を見据えて故障班に合流。球団、首脳陣と話し合い、一日も早い完治のためにシーズン中の手術を決断した。

 2日に手術を受けると、早期復帰を目指して懸命にリハビリを行ってきた。

13日には屋外でのフリー打撃と遠投を再開。試合復帰まで術後約2か月と見込まれていたが、約3週間で実戦にこぎ着けた。「シーズン中だったので、ほんとうに申し訳ないという気持ちがあった。シーズン中ですけど手術をさせてもらったので、なるべく早くまた使ってもらえるように。自分としてもなるべく早く2軍に戻って、一からアピールして戻れるようにやっていきたい」と力を込める。

 今後は実戦を重ねる中で状態を上げていく。「まだ打席の中で体が振れてしまっていたり、手の返しが早かったりとかがある。そういう感覚はバッティング練習だけでは出せないので、どんどん打席に立ってやっていくしかない」と見据えた。

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