◆JERAセ・リーグ ヤクルト0―6中日(29日・神宮)
“幻弾”に泣いたカード初戦の悔しさを晴らした。中日が今季最多タイの13安打で6得点。
2―0の2回無死二塁で村松が右中間に1号2ランを放つと、3回には上林が16打席ぶりの安打となる右越えの6号ソロで続いた。ともにスタンド最前列に着弾し、井上監督は「入ってんのか、喜んでいいんか、分からんかった」と、先発野手全員安打の猛攻に力強くうなずいた。
27日の同カードは、8回1死一塁で川越が右翼ポール際に飛球を放ったが、判定はファウル。リプレー検証でも覆らず、1―2で敗れた。指揮官は「たら、れば、を言ってもしょうがない」と前置きした上で、「悔しい形で負けた試合を減らすことを考えながらやっていく。あれがきっかけで(流れが変わった)と思って」と気持ちを切り替えた。チームは今季5度目の完封勝ちで、4カードぶりに勝ち越した。(森下 知玲)