◆東京六大学野球春季リーグ戦最終週第1日▽早大―慶大(31日・神宮)

 東京六大学野球の100周年記念イベント、レジェンド始球式に、早大OBで現在ソフトバンク球団統括本部付アドバイザーを務める和田毅氏(44)が登場した。投球直前に雨が強まるハプニングにも見舞われたが、ストライクゾーンに力強い直球。

自己採点は「100点」という投球で、神宮を大いに沸かせた。

 神宮のマウンドは16年のソフトバンク在籍時以来、約9年ぶり。早慶戦の舞台で投げるのは02年以来の約23年ぶりで、「悔しい思いをしたのも早慶戦。いろいろな思いのなかで投げられた」と振り返った。

 和田氏は99年に早大に入学。4年時にはエースとして早大の52年ぶりとなる春秋連覇に貢献した。さらに4年間でリーグ最多となる通算476奪三振を記録。“早稲田のドクターK”の異名を取り、早大の躍進に大きく貢献した。

 「自分が投げて(マウンドを)荒らしたら嫌」と現役選手を気遣う粋な計らいで、マウンドのやや前から投球。「ベストなタイミングで雨にも歓迎された」と冗談を交えつつも、「雨の早慶戦で投げたことはなかった。ある意味初めての経験をすることができた」と“貴重な経験”に喜びを見せた。

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