◆高校野球◇春季全道大会 第4日 ▽準々決勝 北海3-2東海大札幌(29日・札幌円山)
準々決勝3試合が行われ、4強が出そろった。北海は3番・桜井悠也二塁手(3年)が逆転打を放ち、昨秋全道決勝で敗れた東海大札幌に3―2で雪辱。
北海が宿敵にリベンジだ。1点ビハインドで迎えた3回2死一、二塁。桜井は「後輩のピッチャーがよく粘ってピンチを切り抜けてくれたので、その後ここで何とか点を取りたい」と打席に向かった。追い込まれてからの5球目。内角直球を捉えた打球は左翼手の頭上を越え、走者2人が生還。逆転の決勝二塁打となった。
昨秋の全道決勝は0―2で完封負けし、今春のセンバツ出場を逃した。選手は甲子園で戦う東海大札幌の試合をテレビなどで観戦し、各自がレポートを提出。桜井は「東海は積極的に自信を持って振れていた。自分たちとの一番の差は振る力」とA4用紙の表、裏にびっしりと課題を書き込み、悔しさを忘れることなく成長につなげてきた。
昨夏代表の札幌日大に続き、2戦連続で昨秋4強校を撃破。
〇…白樺学園は士別翔雲に13-1(5回コールド)。名寄地区予選から23イニング連続無失点を継続中だった士別翔雲の右腕・大橋広翔(3年)に対し、6人の左打者を並べた。1回に2点を先制すると、4回にはスタメン起用の1年生・菊島有佑一塁手の適時打などで5得点。5回にも打者10人で6点を奪い、10安打13得点で突き放した。次戦は強豪・北海戦。亀田直紀監督(38)は「南のチームとやるのは今大会が最後。何か収穫を得て、いい結果で終わりたい」と話した。