オリックス・宮城大弥投手(23)が30日、31日の西武戦(ほっと神戸)での快投を誓った。1995年の阪神・淡路大震災から30年を迎え、「神戸シリーズ2025~がんばろうKOBE30th」として開催される一戦。

「自分のために、見に来てくださる方のためにも一生懸命やりたい」と決意を込めた。

 前回21日のロッテ戦(京セラD)では、8回1失点で5戦ぶりの白星。中9日で今季初対戦となる西武打線について「すごく活発だと思うし、連打もつながる打線。気をつけてやりたい」と警戒心を高めた。相手先発の今井は、ここまで9試合で5勝1敗、防御率0・65とほぼ完璧。同じエースとして「見て学べること、感じて学べることはたくさんあると思う。勉強しながら、お互いにいい投球ができるように」と腕をまくった。

 神戸を本拠地としていたオリックス・ブルーウェーブは「がんばろうKOBE」を合言葉に、震災後の95年からリーグ連覇を達成。当時を知らない宮城も「野球している姿や頑張っている姿で、(地元の人を)勇気づけられることが一番。そういった人を一人でも多く増やせたら」と思いをはせた。ブルーウェーブの復刻ユニホームに袖を通し、神戸の夜空の下で躍動する。

 〇…オリックス・岸田監督が、神戸シリーズでの必勝を誓った。

震災が起きた95年、中学1年生だった自身は、大阪・吹田市の自宅で激しい揺れを経験。直後にブルーウェーブが優勝したことも含め「(当時のことは)よう覚えています。(神戸には)いろんな思いがある」とうなずいた。「やっぱり、見ていて楽しく、ワクワクした試合をやってくれたら」。指揮官として、神戸のファンに特別な白星を届ける。

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