◆パ・リーグ 日本ハム4―1ロッテ(30日・エスコン)

 日本ハムは30日、ロッテ戦(エスコン)に4―1で勝利し首位をがっちりキープした。「3番・DH」で出場したフランミル・レイエス外野手(29)は1点リードの6回、勝負を決定づける左越え10号2ラン。

リーグ最速で10号に到達し打点も「27」に伸ばしリーグトップに立った。チームは10戦連続1ケタ安打と打線はやや低調だが、頼れる助っ人砲がチームをもり立てていく。

 高めの真っすぐを、レイエスはフルスイングで打ち返した。高く上がった打球は左中間スタンドへ飛び込む。1点リードの6回、1死一塁から試合を決定づける10号2ラン。大歓声の中、ゆっくりとダイヤモンドを1周すると、最後は歩きながらホームベースを思い切り踏みつけた。試合後のお立ち台、「ホントニ、チョットオコッテル」と日本語で心境を明かした。

 一発の前の打席、4回1死三塁ではロッテ先発・小島の変化球に空振り三振。自身への沸き立つような怒りを抱えたままスイングルームに戻ると、通訳に「次の打席、ホームラン打つから見とけよ」と宣言した。宣言通りの一発に「本当に打ててうれしかった。怒りを全てボールに乗せる気持ちで、ベース回るときも怒りを全面に出しながら回れたので、気持ちよかった」と笑った。

 チームメートとの競い合いを楽しんでいる。

リーグ一番乗りでの10号到達。しかし8回には、万波が右越え10号ソロですぐに追いついてきた。ベンチで万波を迎えると、抱き合って自分のことのように喜んだレイエスは「万波はライバルというよりは、よきチームメート」。万波が大きくリードしていたときには「モーレ(レイエス)、すごいパワーだね。いま何本? 3本? 俺7本(笑)」と冗談を言い合う関係。仲間の存在が支えになっている。

 打点も27に伸ばしリーグトップに立った。首位争いには「ガンバリマス!」と笑ったレイエス。やや低調な打線の中で、自慢のパワーを見せつけていく。(山口 泰史)

編集部おすすめ