◆米大リーグ ドジャース―ヤンキース(31日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が31日(日本時間6月1日)、本拠地・ヤンキース戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、両軍無得点初回先頭の1打席目は、右前安打を放った。直近で放った安打は5本連続で本塁打だったが、23日(同24日)の敵地・メッツ戦以来29打席ぶりのシングル安打となった。
ヤンキースの先発はウィル・ウォーレン投手(25)。昨季メジャーデビューし、今季初勝利をつかんだ右腕だ。試合前の時点で今季は11登板で3勝2敗、防御率4・09。大谷は初対戦だった。
13連戦初戦だった前日30日(同31日)の本拠地・ヤンキース戦では、初回1打席目に、試合前の時点で7勝無敗、防御率1・29と圧倒的な数字を残していたエース左腕のフリードから初球を中堅左に運び21号ソロ。1回表にジャッジが19号ソロを放っていたが、すぐにお返しとばかりにホームランを放った。さらに6回先頭の3打席目にも右翼へ2発目となる22号ソロ。一気に打線がつながって逆転の起点となり、試合後には「ホームランで1点取られた後(初回に)すぐ取り返すというのは、こうゲームを運ぶ上で大事なのかなと思う。その後も劣勢ではありましたけど、みんな諦めてなかったので、そういう雰囲気が最後こう逆転までいった要因かなと思います」とうなずいていた。
5月はここまで15本塁打。23年6月にマークした月間15発に並ぶ自己記録で、1953年8月のスナイダー、85年6月のゲレロが持っていた球団記録にも40年ぶりに並んだ。5月最終戦となるこの日、23号となるアーチを描けば自己新記録&球団新記録となる。
試合前には23年9月の右肘手術後2度目となるライブBP(実戦形式の練習)で登板。ドジャース移籍後初めてドジャースタジアムのマウンドに立つと、マイナー打者相手に合計29球を投げ、安打性の当たりは2本で1三振1四球で、最速は97マイル(約156キロ)をマークした。ボールを受けた捕手のラッシングは「彼はよかった。いい状態にあると思う」とたたえれば、ロバーツ監督も「翔平はよく見えた。何事もなく終えられたことが最も重要。本当にいい1日で前進した」とホッとしたようだった。ライブBP登板を終えて約3時間30分後に1打席目に立った。