◆米大リーグ ドジャース―ヤンキース(31日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が31日(日本時間6月1日)、本拠地・ヤンキース戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、4打数2安打2三振で14―1で13点をリードした6回無死一、二塁で代打・ラッシングを送られて途中交代した。5月は月間15本塁打を放って23年6月に記録した自己記録、1953年8月のスナイダー、85年6月のゲレロの球団記録に並んでいたが、新記録を樹立することは出来なかった。
試合前には2023年9月の右肘手術後2度目となるライブBP(実戦形式の練習)で登板。ドジャース移籍後初めてドジャースタジアムのマウンドに立つと、マイナー打者相手に合計29球を投げ、安打性の当たりは2本で1三振1四球で、最速は97マイル(約156キロ)をマークした。ボールを受けた捕手のラッシングは「彼はよかった。いい状態にあると思う」とたたえれば、ロバーツ監督も「翔平はよく見えた。何事もなく終えられたことが最も重要。本当にいい1日で前進した」とホッとしたようだった。
マウンドを降りてから約3時間半後に初回先頭の1打席目に立つと右前安打で出塁。放った安打は5本連続で本塁打だったとあって、シングル安打は23日(同24日)の敵地・メッツ戦以来29打席ぶりだった。するとドジャース打線はつながって初回だけで5安打4得点。大谷も2死満塁でこのイニング2度目の打席に立ったが、初球で構えるのが遅くピッチクロック違反を取られて1ストライクから始まる不運もあって空振り三振に倒れた。
2回もドジャース打線は勢いが止まらず、マンシーの通算200号となる5号3ラン、金慧成の2号2ランなどで6点を追加してリードを10点に広げた。大谷は2回2死走者なしで3打席目に立ったが、3球で見逃し三振に倒れた。
13連戦初戦だった前日30日(同31日)の本拠地・ヤンキース戦では、初回1打席目に、試合前の時点で7勝無敗、防御率1・29と圧倒的な数字を残していたエース左腕のフリードから初球を中堅左に運び21号ソロ。1回表にジャッジが19号ソロを放っていたが、すぐにお返しとばかりにホームランを放った。さらに6回先頭の3打席目にも右翼へ2発目となる22号ソロ。一気に打線がつながって逆転の起点となり、試合後には「ホームランで1点取られた後(初回に)すぐ取り返すというのは、こうゲームを運ぶ上で大事なのかなと思う。その後も劣勢ではありましたけど、みんな諦めてなかったので、そういう雰囲気が最後こう逆転までいった要因かなと思います」とうなずいていた。