◆東京六大学野球春季リーグ戦最終週第2日▽慶大―早大(1日・神宮)

 早慶戦を前に始球式が行われ、認定NPO法人「BeingALIVEJapan」のTEAMMATES事業で慶大野球部に加入した大野晴人君(10)が第1投に臨んだ。

 「投げるときは緊張しましたが、選手たちと練習していく中で楽しいことがあったので、笑顔でできました。

70点ぐらいです」と自己採点。「観客が3万人ぐらいいるので、見渡せて最高でした」と笑った。

 大野君は千葉県内の小学校に通う5年生。骨形成不全症で長期療養中だ。昨年9月からTEAMMATES事業を通じて慶大野球部に入部し、ナインと交流している。選手たちからは「楽しくやってきて!」「楽しめればいいから!」と送り出され、推しの部員について「全員です!」と声を弾ませた。

 激しい運動はできないが、選手たちとは山手線ゲーム形式でキャッチボールを行う「山手線キャッチボール」などで楽しいひとときを過ごしている。

 大役を終えた後は、慶大ナインが花道を作り、ハイタッチで出迎えてくれた。早大ナインも拍手でねぎらってくれた。大野君は「観戦を通じて、野球にふれあっていきたい」と笑顔で語った。(加藤 弘士)

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