◆パ・リーグ 日本ハム1x―0ロッテ(1日・エスコンフィールド)
日本ハムはF・レイエス外野手(29)の一発で2戦連続サヨナラ勝ちを決めた。両軍無得点の9回先頭で11号。
レイエスはヘルメットを投げ捨て、ほえた。全速力でダイヤモンドを一周し、両手で胸をたたく「ゴリラパフォーマンス」で感情を爆発させた。0―0の9回無死、ゲレーロの159キロを捉え、右翼ブルペンに飛び込む11号サヨナラ弾。来日2度目の劇弾で、28打点とした打点とともにリーグ単独トップに立ち「えーぐいホームラン。すーっごい」と日本語で絶叫した。
カウント3ボールからの一撃には新庄監督との綿密な打ち合わせがあった。3日前にメジャー時代の作戦について雑談。3ボールから「待て」のサインが出ていたか問われ、「オフコース(もちろん)打て。
チームは2試合連続サヨナラ勝ちで、貯金を今季最多の9とし、がっちり首位を守った。3日開幕の交流戦は、いきなり本拠地で阪神とのセパ首位対決。新庄監督は「藤川監督の野球は読めないので楽しみ」と古巣との対戦を心待ちにした。昨季は阪神のユニホームを着て登場して甲子園のファンを沸かせたが、「もう僕はよかとですよ」と博多弁で遠慮。それでも「セ・リーグの映像はたくさん見て頭に入っている。11勝7敗くらいでいきたい」と自信を口にした。絶好調の新庄ハム。劇的なエンディングを誘発した3ボールからのヒッティングのように、11勝7敗の手堅い未来も見えているのもしれない。(川上 晴輝)