◆JERA セ・リーグ DeNA3―2ヤクルト(1日・横浜)

 追い込まれると、さらに力が湧き出てくる。同点の8回2死満塁。

DeNA・バウアーは気持ちを高めた。「緊張感のある状況だとアドレナリンがいっぱい出る」。この日最速156キロでオスナを右飛に打ち取ると、その裏に勝ち越し。完封勝ちした5月3日の巨人戦(横浜)以来5試合ぶりとなる3勝目を挙げた。

 「最近、不運が続いている」。5月は急性副鼻腔(びくう)炎に苦しんだ。10時間以上の睡眠で体調を整える男が4時間以下しか眠れないこともあったが、徐々に回復。118球を投げた同27日の阪神戦から中4日で8回110球。6安打2失点と熱投した。

 チームは貯金を今季最多の5とし、2位に浮上して交流戦へ。昨季は借金3の5位で交流戦に入り、終盤の追い上げで3位からCSを経て日本一へ駆け上がった。バウアーは交流戦でもフル回転する可能性が高い。

暑さが増す6月。「そうなったら球速も右肩上がりになる相乗効果があるのでは」。サイ・ヤング右腕が夏へ腕をぶす。

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