広島は、貯金1の4位で交流戦を迎える。チームにとって“鬼門”と言われ続けた交流戦。

過去に12球団ワースト6度も最下位に沈んだが、新井政権1年目の23年は勝率5割、昨季は7年ぶりに勝ち越した。新井監督は「長いペナントレースの中で一つのポイントになる」と、交流戦の重要性をかみしめながら「まだ優勝したことがない。当然、そこを目指してやります」と、決意を示した。

 昨年は、助っ人野手が不振と故障で不在だった。今年は打率リーグ上位を争うファビアンに、5月中旬に故障から復帰したモンテロもいる。「若い選手も少しずつ力をつけてくれているので、ベテランと若手と外国人選手をバランス良く戦っていきたい」。直近は11試合連続で3得点以下と打線は低調ながら、DH制を有効に活用しながら最善のオーダーを組んでいく。

 開幕カードは、パ・リーグ2位のオリックス(京セラD)が相手だ。初戦は、昨年オフに海外FA権を行使して移籍した九里が先発する。「(九里)亜蓮も楽しみにしていると思うし、うちの選手も楽しみにしていると思います。(西川)龍馬もいますしね」と、ニヤリ。

 約3週間の交流戦は「あっという間に終わる」という。

「特に先発とは一度しか対戦がない。スコアラー、アナリストがいろんなデータを出してくれている。それも頭に入れつつ、ただ、頭でっかちにならず、野手も投手も受け身にならずにどんどん仕掛けていってもらいたい」と、アグレッシブな姿勢で頂点に向かって突き進む。

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