日本ハムの木田優夫GM代行が、亡くなった長嶋茂雄さんとの思い出を語った。

 長嶋氏が2度目の監督時代に、選手として同じ時間を過ごした木田GM代行は「たくさんの思い出がありますし、ただ最近なかなかお会いできていなかったんで、今日の朝知って、もう1回会いたかったな、話したかったなというのが一番」と無念さをにじませた。

 思い出を聞かれると、「メークドラマ」と言われた1996年、優勝を決めた10月6日の中日戦(ナゴヤ)で勝ち投手になったことを挙げた。長嶋監督が「国民的行事」と表現した94年の“10・8決戦”では無念のベンチ外。「登録を外れててベンチ裏で応援してた。そのとき悔しかったので、次にこういうときは自分が投げてやると思ってやっていく中で、96年最後優勝できる日に投げさせてもらえたので、あのときは本当にうれしかった」と振り返った。

 その試合前には、先発の宮本、水野、川口、河野と木田GM代行の5人が呼ばれ、「きょうはこの5人でいくからと、勝って優勝するんだって言われて、その5人で本当に投げて、勝ったんで。そういう流れで、実際勝てたんでよかった」と明かした。

 また、よく怒られたという木田GM代行は「一番覚えているのは、怒られたんだけど最後に『お前は俺の言うことを聞いてれば大丈夫だから。俺は全部分かる。俺は宇宙人なんだから』って言って出て行った。この人、やっぱり宇宙人なんだって思って」と懐かしんでいた。

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