◆日本生命セ・パ交流戦 2025 日本ハム5―4阪神(4日・エスコンF)

 阪神・佐藤輝が11球団制覇弾を成し遂げ、キング独走状態に入った。4回1死、右翼へ14号ソロ。

5年目にして阪神以外の全球団から本塁打を記録した。直前にスイングした際に投球が手に当たった(判定はストライク)影響を感じさせない一撃に「しっかり打ち返せて良かった」と胸を張った。

 ここで終わらないのが今年のサトテルだ。3点を追う8回2死一塁、中堅左に飛び込む15号2ラン。自身初となるシーズン3度目の1試合2発だ。敵将・新庄監督は「(ドジャース)大谷くんが打席に入る前の意識の持ち方をしてるんじゃないかな。突っ込まなくなった」と分析。「センターを意識して左中間に放り込むようなスイングをしてる。これを変えなかったらすごい成績を残すんじゃないか」と目を見張った。1点及ばず敗れて空砲となったが、本塁打争いで2位のDeNA・牧に5本差をつけた。

 チームの連勝は4でストップ。通算100号まで残り1本とした主砲は「一日一日頑張ります」と前を向いた。

節目の一本は、勝利につながるアーチで決める。(直川 響)

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