「17」は完全試合と縁が深い番号だ。
50年6月28日、青森での西日本戦で、藤本英雄が史上初の完全試合を達成した。
そして94年5月18日、福岡ドームでの広島戦で槙原寛己が成し遂げる。阪急の今井雄太郎以来16年ぶり、巨人では藤本以来44年ぶり2人目の快挙。球数は102、アウトの内訳は奪三振7、内野ゴロ11、内野飛球6、外野飛球3。
完全試合は2022年、ロッテ・佐々木朗希まで過去に16人が記録している。巨人の藤本、槙原が「17」であることはもちろんだが、その佐々木の背番号も「17」。さらに1956年、国鉄の宮地惟友が広島相手にマークしているが、宮地の番号も「17」。16人のうち4人までが「17」をつけている。何とも興味深い偶然である。
ちなみに他の達成選手の背番号を見ると「16」「18」「20」「21」が各2人、「14」「27」「29」「34」が1人ずつとなっている。