◆日本生命セ・パ交流戦 2025 巨人―楽天(6日・東京ドーム)

 巨人は3日に89歳で亡くなった巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんに追悼の意を示し、ユニホームに「3」をつけて試合に臨んだが、楽天に敗れ、2024年6月の6連敗以来となる5連敗となった。先発の赤星優志投手は7回途中まで投げ、7安打されながら一発で失った1失点と粘投したが、5勝目はならなかった。

打線は楽天の先発・ハワード投手に7回4安打無得点に抑えられ、赤星を援護できず、逆に救援陣が追加点を奪われた。

 巨人は1回2死から3番・泉口友汰内野手が中越え二塁打で先制のチャンスを作ったが、キャベッジ外野手は見逃し三振に倒れた。

 赤星は1回、2回を3者凡退。3回は1死から四球を出したが後続を抑えた。4回の赤星は1死から辰己涼介外野手にこの試合初めて許すヒットとなる中前打、浅村栄斗内野手を四球で歩かせ1死一、二塁とされたが、村林一輝内野手を遊ゴロ併殺打に仕留めた。

 赤星は5回、先頭の小郷裕哉外野手に左中間二塁打。ドラフト1位ルーキーの宗山塁内野手を左飛、太田光捕手の右前打で1死一、三塁とされたが、ハワードを空振り三振、中島大輔外野手を三ゴロに打ち取り、得点を許さなかった。

 打線は5回1死からスタメン起用のオコエ瑠偉外野手が、1回以来チーム2本目のヒットとなる左前打で出塁したが、後続が続かず無得点。

 赤星が6回に先取点を奪われた。先頭の小深田大翔内野手に左前打され、辰己を一ゴロ併殺打に討ち取り、走者がなくなったが、4番・浅村栄斗内野手に中越えの5号ソロ本塁打を打たれ、1点を失った。

 1点を追う巨人は6回1死から、2番に入るヘルナンデス外野手が左翼線二塁打でチャンスを作ったが、泉口は空振り三振、キャベッジは中飛に討ち取られた。

 赤星は7回にもピンチ。

小郷、宗山に連続で左前打、送りバントで1死二、三塁とされ、投手のハワードがそのまま打席に入り右邪飛で2死二、三塁。ここで阿部慎之助監督は赤星に代えて2番手で左腕・石川達也投手をマウンドに。楽天は左打者の中島に代わって右の代打・フランコ内野手が登場したが、石川が空振り三振に打ち取り、追加点は許さなかった。

 巨人は7回2死からオコエが中前打で出塁したが、代打・リチャード内野手は空振り三振に倒れた。

 8回に楽天に痛い追加点を奪われた。この回からバルドナード投手が3番手として今季初登板。先頭の小深田に四球、暴投で二塁に進まれると、辰己の二ゴロで1死三塁とピンチを広げ降板。4番手で田中瑛斗投手がマウンドにあがったが、浅村に左翼線二塁打を打たれ、2点目を奪われた。なおも1死二塁から村林一輝内野手を空振り三振、小郷には右前打され2死一、三塁とされたが、宗山は遊ゴロに抑えた。

 2点を追う巨人は8回を楽天の2番手・西口直人投手に3者凡退。9回は抑えの則本昂大投手に3人で抑えられ、4安打でゼロ封負けとなった。

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