藤本英雄、槙原寛己だけではなく、「17」は剛腕、好投手が多い。

 沢村栄治は35年だけは「17」だったが、36年からのスタルヒンが「17」の代表格だ。

37年秋から40年まで5季連続最多勝。中でも39年はシーズン42勝。翌40年も38勝を挙げて2年連続MVPに輝いた。巨人在籍の11シーズンで199勝(通算は303)61敗で勝率は・765、62完封、防御率1・37とすさまじい数字。シーズン42勝は稲尾和久と並ぶプロ野球記録で、5季連続最多勝と通算83完封は現在も日本記録として残っている。

 他には、安原達佳が7年間で通算56勝のうち「17」の5年で41勝。69年から8年間背負った倉田誠も「17」で41勝を挙げた。特にチームが9連覇を達成した73年は先発に抑えにフル回転。18勝9敗で勝率1位にも輝いた。

 高橋尚成も「36」を2年つけた後、槙原が引退した02年から「17」になり、5年間で29勝を積み上げた。東野峻も4年で29勝を稼いだ。

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