◆社会人野球◇都市対抗 東海地区2次予選 ▽第1代表決定トーナメント1回戦 ジェイプロジェクト2-13ヤマハ(6日・岡崎レッドダイヤモンドスタジアム)

 第1代表決定戦トーナメント1回戦に新ユニホームで臨んだヤマハが快勝発進した。ジェイプロジェクト相手に18安打で13―2と圧勝。

小林寛弥三塁手(23)が、3回2死満塁で左越えのグランドスラムを放つなど、5打数3安打4打点の活躍で勝利に貢献した。

 新生ヤマハの船出を象徴するような一発だった。新ユニホームを着て臨む初めての公式戦。3点リードの3回2死満塁、小林は低めスライダーに泳がされながらもバットを振り抜いた。「自分ではそんな飛ぶとは思っていなかった」。打球は左翼スタンドに着弾し、人生初の満塁ホームラン。仲間の祝福を受け、「うれしかったです」と声を弾ませた。

 小林の1発で勢いが加速した打線は、新人ながら指名打者で4番を務めた森川凌(22)、土山翔生遊撃手(22)ら若手が躍動。今年から主将に就任した大本拓海(27)も2回に先制犠飛で貢献するなど、先発全員の18安打で13得点を挙げた。

 投手陣も今季から先発ローテ入りした大卒4年目の金原祥太投手(25)が、5回1失点で試合をつくるなど上々の出来。同じ三塁手として専大時代に映像で見た長嶋茂雄さん(享年89)の守備を参考にする小林もこの日、4度の守備機会でしっかりアウトを重ねた。

 7年連続46回目となる都市対抗出場へ好スタートを切り、次戦は10日のJR東海戦。

小林は「どんな形でも勝てればいい」と昨年と同様、第1代表の座を狙うチームのため全力を尽くす。

(伊藤 明日香)

 〇…4年ぶり出場となる焼津マリーンズは三菱自動車岡崎に3-5。初戦を落としたが、意地は見せた。先発した山本翔希投手(26)が4回2/3を2失点と力投。1―5の9回には2点を返すなど粘り強く勝利を目指した。8日の第3代表決定トーナメントに回り、ジェイプロジェクトと対戦する。戸崎秀伸監督(58)は初の本戦出場へ「全員つぎ込み、必死でやるしかない」と前を向いた。

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