◆ヴィーナスリーグ 巨人12―0全府中=4回コールド=(7日、田ヶ谷サンスポーツランド)
巨人女子チームが、終身名誉監督の長嶋茂雄さんが亡くなって初めての試合に出場。無安打リレーで4回コールド大勝した。
左肩に喪章を着け、試合前には黙とうして臨んだ試合。初回に原田由真の先制打など6安打の猛攻で6点を挙げると、4回にも6点。2番手の島野愛友利が四球を与えた以外は、先発の日本代表・清水美佑―島野―小野寺佳奈がノーノーリレーで封じた。
前日のミーティングで、宮本和知監督が「長嶋さんは、ファンの方を魅了する野球をしてプロ野球人気をここまで大きくした。魅せる野球をしよう」と選手を鼓舞。試合前の円陣では、中村柚葉が「長嶋さんに優勝を届けられるよう、みんなでがんばろう」と気勢をあげた。14安打と打線も爆発し、指揮官は「長嶋さんの魅せる野球をすることができた」とナインをたたえた。
21年暮れに発足した女子チームと長嶋さんの関わりは、昨年と23年に東京ドームで行われたファンフェスタで同じグラウンドに立った程度。しかし感動したと振り返る主将の田中美羽は、同じユニホームで野球できることに感謝して試合に臨んだと明かして、「全員が積極的にチームの勝ちのためにプレーした結果が勝利に結びついた。これからも長嶋さんを忘れずに明日につなげたい」と語った。