3日に肺炎のため89歳で死去した巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんの通夜が7日に、告別式が8日に東京・品川の桐ヶ谷斎場「雲」で執り行われた。元巨人監督の堀内恒夫氏は7日の通夜で弔辞を読み上げ、伝説の10・8決戦、その際に生まれた名言「勝つ、勝つ、勝つ!」を振り返った。
1994年10月8日当時、堀内氏は長嶋監督の下で投手コーチを務めていた。「監督の部屋に前の晩は、4回夜中に行きました。でも、このピッチャーでやるしかないんだって、私は納得していただいて、あの3人の槙原、斎藤、桑田といういいピッチャーがいたんで、勝つという自信もありました」と回想した。
長嶋さんは試合当日、宿舎出発前の全体ミーティングで、「俺たちは勝つ!」というフレーズを3度、繰り返して激しく士気を高めた。堀内さんは「私どもも記憶が定かではありませんが、3回言ったか、1回言ったかはもうあまり記憶にはございません。でも、選手もいい経験をしまして大きくなったし、私もいい経験をさせていただきました」と感謝した。