第74回全日本大学野球選手権大会(報知新聞社後援)が9日、神宮球場と東京ドームで開幕する。8日には出場26校の選手や指導者が東京・渋谷区内の明治神宮会館に集い、開会式が行われた。

大学日本一の座を懸けた熱き戦いが展開される。

 今秋ドラフト1位候補の創価大・立石正広内野手(4年=高川学園)は開会式の主将あいさつで、壇上から力を込めて言った。

 「東京新大学リーグの初の日本一を目指して、頑張ります」

 創価大にとって悲願となる大学日本一へ「あくまでピッチャーからのチーム。まずはピッチャーからしっかりとリズムを作りながら。今年の打線は、はまれば爆発力もある。そこを生かして勝てればいい」と気合十分。「自分も体の面ではすごく順調に来ているので、一発勝負の中で少しでも力を出せたら」と意気込んだ。

 大学球界を代表するエースに君臨する青学大・中西聖輝(4年=智弁和歌山)と早大・伊藤樹(4年=仙台育英)の印象を聞かれ、こう答えた。

 「中西は秋(の明治神宮大会決勝)に初めて対戦しました。第一印象はニコッと笑ったりするので、ちょっと怖かった印象があります(笑)。伊藤はまだ対戦したことないですけど、自分たちが初戦を勝ち上がれば戦う機会があるかもしれない。すごく楽しみにしています」。

まずは目の前の相手に集中する構えだ。

 「他のチームはすごく強くて、六大学だったり、東都のチームを倒さないと優勝はないと思う。一発勝負なので、そこでしっかり力を出して優勝できれば」と立石。パワフルなそのバットに、ファンの熱視線が注がれる。(加藤 弘士)

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