◆日本生命セ・パ交流戦 2025 中日3―0ロッテ(8日・バンテリンドーム)

 中日は投打がかみ合い、今季2度目の同一カード3連勝を飾った。

 0―0の7回1死満塁。

フルカウントから2番・田中が右犠飛を放ち、均衡を破った。8回にはボスラーが4番手・木村の直球を右翼スタンド中段にたたき込む3号ソロで追加点。続く2死一、二塁は代打・ブライトが138キロの変化球を右翼線に運ぶ適時二塁打で1点を追加し、ダメを押した。

 先発・松葉は7回6安打無失点で今季6勝目。7回の打席で左手の甲に死球を受けて交代したが、8回以降は清水、松山の勝ちパターンが無失点リレーを完成させた。

 交流戦の開幕カードはソフトバンクを前に3連敗を喫したが、勝率を5割に戻す3連勝。井上監督は「決して楽ではなかった。3連敗を喫して、ホームで出直すぞという気持ちはあれど、指揮棒を振る僕がちょっと不安を感じながらやっていた。僕が常に言っている全員野球で、控え(選手)もスタメンも投手陣もホームゲームで、水を得た魚のようにピシピシと跳ねてくれた」と目を細めた。10日から始まる楽天、西武とのビジター6連戦に弾みをつけた。以下は井上監督の一問一答。

―先発した松葉は

「今年は開幕してからずっとゲームをつくってくれるという信頼は常に置いています。

きょうは最後にアクシデントがあったけど、それも含めてチームへの貢献度は高かったですね」

―(死球を受けた左手甲に)テーピング。状態は

「一応、大事を取って圧迫しているという形。速い球が当たっているわけですから。明日の様子を見て、次の登板にいけるのか、ちょっと(間隔を)空けなきゃいけないのかという判断をしたいと思います」

―田中の犠飛で先制

「僕もあそこで(小技を仕掛けるか、打たせるか)一瞬、迷った。ただ、昨日(押し出し死球があって)の今日で、選球眼という意味ではちょうどいい打者に回ってきた。今(田中)ミッキーがツイてる部分があるのでそこに賭けました。精いっぱいの犠牲フライだったと思います」

―ボスラーが3号ソロ

「大きいですね。ホームゲームで広いバンテリンドームで打てたというのは、また弾みになってくれると思います」

―ブライトがダメ押し

「追い込まれながらも、ああいう打撃ができるのが彼の魅力。また一人で騒いでいましたけど、ナイスバッティングでした(笑い)」

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