◆日本生命セ・パ交流戦 2025 阪神8―1オリックス(8日・甲子園)
阪神はオリックスに同一カード3連勝を飾り、セ・リーグだけでなく、交流戦でも単独首位に立った。森下の3ラン、佐藤輝の満塁弾など、計8得点の圧勝劇に藤川監督は「強さと言いますか、点数に関係なく、いいゲームができたと思います」と冷静に振り返った。
5回まで1失点(自責0)だった伊原に代え、6回からは石黒、ネルソンと登板機会の少ない投手が無失点でつないだ。佐藤輝の外野起用に伴い、日替わりが続いている三塁には、遊撃が本職の木浪を起用。交流戦に入って三塁はヘルナンデス、熊谷も守り、遊撃は木浪、小幡、熊谷の3人が先発するなど、柔軟なタクトを振るっている。
「サードに入れている選手というのは(敵地で指名打者制となる)来週1週間に関しては出場機会が増える。(ただ)今度それが終わればもうDHも終わり。ポジションに空きがないですから。そういった意味では、今できることの可能性を広げるためで。交流戦明けのことを考えながら」(藤川監督)
10日からは西武3連戦(ベルーナD)、楽天3連戦(楽天モバイル)とDHでの6試合。その後はシーズンを通してDHも使えないため、木浪、ヘルナンデス、小幡、熊谷らはベンチスタートの機会が増える。競争も促しつつ、選手の調子や状態を見極め、オーダーを組む。就任1年目の指揮官は抜かりなく、長丁場を見据えている。