バスケットボールの女子日本代表は8日、愛知・豊田合成記念体育館で台湾との強化試合を行い、89―45で勝利した。7日のコーリー・ゲインズ監督初陣に続き、新体制となったチームが連日、快勝とした。
3年ぶりに代表復帰の渡嘉敷来夢(らむ、アイシン)は2日続けて先発し、この日はチーム2位の11得点をマークして勝利に貢献した。「久しぶりに日本代表のユニホームを着て、チーム全体として勝つことができて良かった。完成度が高いわけではないが、少しずつ成長しているのは、選手が実感している」と2日間の戦いを振り返った。
第1クオーターから見せ場を作った。残り8分49秒。愛知・桜花学園高の後輩である田中こころ(ENEOS)のアシストから、ネットを揺らした。1分40秒後には再び、田中からのパスをゴールにつなげるなど、若手の選手とのコンビネーションを見せた。この日は計5本のシュートを決めるなど、35歳の高田真希(デンソー)に続く11得点を記録した。「相手が守ってきたときに裏をかくプレーができた。(合宿で)やってきた結果」と実戦で大きな手応えをつかんだ。
日本代表のユニホームに袖を通すのは3年ぶり。「たくさんの方が、自分が(パリ五輪代表に)落選したときもメッセージをくれていた。
11日には34歳の誕生日を迎える。今大会に出た16人中、渡嘉敷は年長2番目とベテランとなった。長いキャリアを重ね、「若い頃よりも周りが見えるようになった」と自身の成長を感じている。次の1年の目標は「日本の武器である3ポイントを気持ちよく打っていきたい。5~6年前から練習はしているが、自信がつかない。(新監督の)コーリーさんや代表のみんなが『打っていこう』と言ってくれるので、それに応えていきたい」と力強く話した。