大相撲で史上最多45度の優勝を誇る元横綱・白鵬翔氏の退職と今後の活動に関しての記者会見が9日、都内で始まった。
白鵬氏は「相撲に愛され、相撲を愛した25年でありました」とまずあいさつ。
今後についてはこれまで15回開催してきた少年相撲の白鵬杯を拡大し、「世界相撲グランドスラム」を創設することを明かした。
白鵬氏は2021年秋場所後に現役を引退して年寄「間垣」を襲名。22年7月に年寄「宮城野」を襲名し、宮城野部屋を継承して師匠となった。だが、元幕内・北青鵬の暴力問題で2階級降格などの処分を受けて、宮城野部屋が閉鎖。昨年4月から弟子とともに伊勢ケ浜部屋に転籍し、部屋付き親方として指導にあたっていたが、今年の夏場所後に日本相撲協会に6月9日付の退職届を提出して受理された。
退職届の受理が決まった今月2日には「今後は日本の誇る『相撲』という文化をより広く、次の世代へと伝えていくために、日本相撲協会の外の立場から、その発展に貢献していく決意を固めました。国内外を問わず、相撲の価値と魅力を新たなかたちで伝え、相撲の未来を世界中の人々とともに築いていく活動に力を注いでまいります」と声明を発表していた。
◇白鵬 翔(はくほう・しょう) 第69代横綱・白鵬。1985年3月11日、モンゴル・ウランバートル市生まれ。40歳。