大相撲で史上最多45度の優勝を誇る元横綱で前宮城野親方の白鵬翔氏の記者会見が9日、都内で行われた。

 白鵬氏は師匠を務めていた宮城野部屋が元幕内・北青鵬の暴力問題で閉鎖。

昨年4月から弟子とともに伊勢ケ浜部屋に転籍し、部屋付き親方として指導にあたっていたが、夏場所後に日本相撲協会に6月9日付で退職届を提出。協会を退職した真意などを説明する場として、今回の会見を開いた。

 白鵬氏は今後について「一相撲人として相撲協会の外の立場から相撲を発展させたい。相撲を世界に広めていくプロジェクトを中心に活動していきたい」と表明。現役時代から15度に渡って、世界少年相撲大会「白鵬杯」を開催するなど底辺拡大に取り組んできた実績があり「白鵬杯をベースに、世界中の多くの人に『世界相撲グランドスラム構想』のもと相撲を広めていきたい」と語った。

 ◇白鵬 翔(はくほう・しょう)第69代横綱・白鵬。1985年3月11日、モンゴル・ウランバートル市生まれ。40歳。2001年春、宮城野部屋から初土俵。04年初、新十両。同年夏、新入幕。07年夏場所後に横綱昇進。

10年に史上2位の63連勝。史上最多タイの7連覇を記録するなど優勝45度は最多。19年9月に日本国籍を取得。21年秋場所後に引退。22年7月に宮城野部屋を継承。25年6月9日に日本相撲協会を退職。得意は右四つ、寄り、上手投げ。現役時代は192センチ、155キロ。

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