◆都市対抗大会近畿地区第2次予選 ▽第1代表決定戦 NTT西日本4×―3日本生命(8日・わかさスタジアム京都)
第96回都市対抗野球大会の近畿地区第2次予選の第1代表決定戦が8日、わかさスタジアム京都で行われ、NTT西日本(大阪市)が延長11回タイブレークを4―3で制し、11年連続36度目の本大会出場を決めた。日本生命は第2代表決定戦に回る。
タイブレークまでもつれた熱戦は、辻本勇樹捕手(29)のサヨナラ押し出し死球で決着した。中軸として仕事をしたのは山田峻士一塁手(29)。「(劣勢でも)負ける気がしなかった」と2点を追う10回2死二、三塁で勝負強さを発揮した。プロ注目の右腕・谷脇弘起投手(23)から左前へ同点の2点打。今大会では打点がなかったが、3安打2打点と大一番で活躍し「4番ですから。信じていました」と河本泰浩監督(42)も喜ばせた。
昨年の都市対抗は8強。チームを支えた伊原陵人投手(24)は、ドラフト1位で阪神へ入団した。29歳、経験豊富な山田は「一番、手応えを感じている」と胸を張った。まだ道半ば。黒獅子旗だけを見ている。(藤田 芽生)