◆第75回安田記念・G1(6月8日、東京競馬場・芝1600メートル、良)

  第75回安田記念・G1は8日、東京競馬場で行われ、2番人気のジャンタルマンタルが香港マイル13着から半年ぶりの実戦で一変し、G13勝目。国内マイル王の座に就き、ブリーダーズCマイル・米G1(11月1日、デルマー競馬場)の優先出走権を獲得した。

川田将雅騎手(39)=栗東・フリー=は歴代単独最多の4勝目。NHKマイルCの勝ち馬は過去の延べ35頭が敗れていたが、初勝利となった。4年連続出走だった1番人気のソウルラッシュは3着に終わった。

 未勝利の“鬼門”ともいえる府中。4年連続出走で初制覇を狙ったソウルラッシュだったが、またも勝利に届かず3着に終わった。中団後方で序盤はやや促すシーン。最後の直線で外から追い上げ態勢に入った。浜中の懸命の鼓舞に応え末脚を伸ばしたものの、勝ち馬には及ばす、後ろから迫ったガイアフォースにも首差先着を許した。

 昨年のマイルCSを制し、最優秀マイラーに選出。前走のドバイ・ターフでは香港最強馬ロマンチックウォリアーを下した。1番人気に応えられず、鞍上は「ペースは遅くなるだろうという判断はあったけど、初速の部分での器用さがもうひとつ」と課題を指摘した。池江調教師は「力は出し切ってくれたけど前もつかまえられず、後ろにも差されているしね。

やっぱり東京なのかな」と昨年と同じ結果に無念さをにじませた。

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