俳優の吉沢亮が9日、映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」(呉美保監督)で第34回日本映画批評家大賞の主演男優賞を受賞し、都内で行われた授賞式に出席した。
耳のきこえない両親の元で育った「コーダ」の主人公を演じた吉沢。
選考理由説明では、現在公開中の映画「国宝」についても触れられ、拍手を送られると照れ笑いを浮かべた吉沢。「ほかの映画の話もしていただいて、ありがとうございます。是非ご覧頂けたら」と笑顔で呼びかけた。
受賞作では手話を習得。「手話に関してはゼロからのスタートだった。コミュニケーションなので、ただ覚えるだけでなく、そこで芝居を構築していくのが難しかった。皆様のおかげでこの場に立てている」と話した。
作中では中学生から社会人になるまで幅広い年齢を演じ、「(少年期は)監督に言われ、できる限り高いキーの声を出した」と明かした。
主演女優賞は「あんのこと」の河合優実、助演男優賞は「まる」の綾野剛、「ミッシング」の森優作、助演女優賞は「ぼくが生きてる、ふたつの世界」の忍足亜希子、監督賞は「あんのこと」の入江悠監督が受賞した。